...余は小径(こみち)を山中に求むる時は余の地理天文に達し居(お)るが故に樵夫(しょうふ)の指揮を見貶(みくだ)さざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...直径二十センチもある太い管です...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...路は明瞭な細径となって七時に峠を下った...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...それらの山々にはやはり小径がうねうねと木の葉隠れに見え隠れしていた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...迷い易い小径しかついていないので...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...住吉川の岸から直径二三丁に過ぎないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...直径幾ミリの球が...
寺田寅彦 「柿の種」
...河流の蛇行径路(メアンダー)については従来いろいろの研究があり...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...一家のまごつき始めた径路などが...
徳田秋声 「足迹」
...麦門冬(りゅうのひげ)に縁(ふち)を取った門内の小径(こみち)を中にして片側には梅...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...その陰電子の走る道の直径が一億分の一なんだ...
永井隆 「長崎の鐘」
...径(こみち)を辿(たど)って丘陵の上まで来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち直径百分の一ミリ程度の微水滴が...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...両方とも直径百分の二ミリ程度の小さい水滴の集まりである...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...Sビルディングを中心にして半径一町くらいの円の中の溝渠(どぶ)とか塵芥箱(ごみばこ)とか...
平林初之輔 「五階の窓」
...青草が靴を深く埋める程の小径である...
牧野信一 「黄昏の堤」
...或る店頭の大鍋で径一尺余に薄く円形をして伸ばされた麺子(メンツ)の皮が...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「お的場(まとば)でござります」「ああお弓か」林の小径(こみち)を縫って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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