...或知られざるものゝ雲のやうに徂徠し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...車輛を洗ふかと許り岸辺の岩に砕くる波の徂徠(ゆきき)...
石川啄木 「雪中行」
...関東の学者、道春以来、新井、室(むろ)、徂徠(そらい)、春台(しゅんだい)らみな幕府に佞(ねい)しつれども、その内に一、二箇所の取るべき所はあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それは仁齋でも徂徠でも皆相當えらい人でありますが...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...徂徠などは孔子の道はすぐに先王の道にて...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...丁度此の頃は徂徠學が盛になつて來たから...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...徂徠の異端なる説を称うるならば...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...旅に馴れて徂徠(そらい)を意とせざるを...
夏目漱石 「虞美人草」
...荻生徂徠(おぎふそらい)が...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...我邦で荀子の流を汲んだ人は物徂徠であらう...
服部宇之吉 「荀子解題」
...徂徠が修辞上の古学と経学とを結びつけんとしたるは僻せり...
正岡子規 「病牀瑣事」
...近ごろ今関天彭(いませきてんぱう)さんの先儒墓田録は物徂徠の裔を探り市野迷庵の胤を討(たづ)ねて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...細井知慎(ほそいともちか)語れり(『視聴草(みききぐさ)』第四集巻六所録「荻生徂徠手記」)...
柳田国男 「山の人生」
...古文辞派と称する利功主義は荻生徂徠に因りて唱へられ...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...この雲の徂徠、雲の巻舒(けんじょ)、到底下界では見られない現象である...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...同時代の荻生徂徠(おぎゅうそらい)などがある...
吉川英治 「上杉謙信」
...柳沢美濃守から出された徂徠の論は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...徂徠の言のうちには...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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