...時間と手間がかかってしまって、往返徒労の感覚があります...
...地震があったため、学校までの往返が大変でした...
...自分は此十町の無人境(むにんきやう)を一往返するを敢て労としなかつた...
石川啄木 「葬列」
...自分は此十町の無人境を一往返するを敢て勞としなかつた...
石川啄木 「葬列」
...村端(むらはづれ)から眞直に北に開いた國道を塵塗れの黒馬の蹄に埃を立てて往返(ゆきかへ)りしてゐた...
石川啄木 「二筋の血」
...往返(ゆきかえり)をマラソンでヘビーを掛け...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...おとらは往返(いきかえ)りには青柳の家へ寄って...
徳田秋声 「あらくれ」
...蘭夷に命じて軍艦を致さしむと聞きては大いに喜びて謂えらく、ただこれを蘭夷に託するはいまだ善を尽さず、宜(よろ)しく俊才巧思の士数十名を撰び、蘭舶に付して海外に出(い)だし、それらをして便宜事に従い以て艦を購(あがな)わしむべし、則ち往返の間、海勢を識り、操船に熟し、かつ万国の情形を知るを得ん、その益たるや大なり、と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...往返(おうへん)の距離と案内においてかえって優れているせいと思われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...「汝(なんじ)の通力がそもそも何事を成しうるというのか? 汝は先刻からわが掌の内を往返したにすぎぬではないか...
中島敦 「悟浄歎異」
...遽(あわた)だしく往返する牽挺(まねき)が睫毛(まつげ)を掠(かす)めても...
中島敦 「名人伝」
...親鸞が稲田から鹿島(かしま)行方に往返のたび越えたのは東寄りの山路であるそうな...
服部之総 「加波山」
...往返の船舶が鎌倉時代に比して遙かに多かつたことは...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...被告が往返する通路には...
平出修 「逆徒」
...冑山昨送レ我、冑山今迎レ吾、黙数山陽十往返、山翠依然我白鬚、故郷有レ親更衰老、明年当三復下二此道一...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...爾来(じらい)殆んど年毎に往返す...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...その挙(きょ)にあたっていちいち都へ使いを往返(おうへん)していてはまにあわないのですべてをゆだねられたものではあった...
吉川英治 「私本太平記」
...「往返(おうへん)...
吉川英治 「私本太平記」
...もう往返(おうへん)しだしているのが...
吉川英治 「私本太平記」
...相互の使者の往返(おうへん)が三...
吉川英治 「私本太平記」
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