...往来でお島婆さんに遇ったと云っても...
芥川龍之介 「妖婆」
...その後往来で別の犬に出喰わしたので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...或る夕方鍛冶屋は仕事がへりの往来で...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...前の往来で、臭(かざ)評定をしていた近所のうるさ方一同は、突然ガラガラと開いた雨戸の音に愕(おどろ)いて、ハッとお喋りを中止したが、帆村が自分たちと同じように鼻をクンクンいわせているのを見上げるや、一せいにニヤニヤ笑いだした...
海野十三 「蠅男」
...二十間(けん)巾(はば)ぐらいの往来でも...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...その時はみんなが往来で相手かまわず斬(き)って捨ててもいいわけですね?』と聞き返すといった調子だった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...たとえば村の名物になっている痴呆(ちほう)の男が往来でいろいろのおかしい芸当や身ぶりをするのを見ていても...
寺田寅彦 「笑い」
...往来で遊んでる子供の叫び声を聞いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...偶然往来で出会った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...往来でオリヴィエに出会って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...往来で出逢って、会釈し合うこともなかった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...真昼間の往来で裸にされるような...
野村胡堂 「礫心中」
...店先の往来で現に更紗を染めているという句であるが...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...往来でたちまち猫を追い駈けたり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...「悪人奴! 悪人奴!」往来では粉雪が降り出した...
「赤い貨車」
...往来でも鐺(こじり)を上げて挑(いど)んでくる...
吉川英治 「松のや露八」
...もし往来で突然出逢ったならば...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...往来はまた往来で...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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