...往来では、寺院の前を過ぎると、人々は常に非常に低くお辞儀をし、祈りを唱える人も多い...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...気にかゝつて仕方がない処を往来で恥かしめたのだから堪(たま)りません...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...しかし軍服を着た兵たいが往来で泣いたりしては見つともないので...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...こうして往来で話をするのも変ですから...
谷崎潤一郎 「途上」
...往来でさえどうしても対等になれないのを...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...往来で一人笑っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...往来で出会う労働者のだれとでも訳なく親密になれるに反し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お金さんだのを問題にして歩いた往来であった...
夏目漱石 「明暗」
...背中の若様といろいろお話をしながらやって来ると、人形町の往来で、いきなり前に立ちはだかった者があるじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人の男が往来で出会うと...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...往来でそんな大きな声で笑ふ人を...
牧野信一 「青白き公園」
...往来で二三度見かけた町の雛妓に初恋を感じて終日鬱々として部屋に引き籠つてゐた...
牧野信一 「毒気」
...往来でたちまち猫を追い駈けたり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...「だれの?」「甥の――わるくないでしょ? この色――」「いつか往来で会った坊ちゃんですか」「ああ...
「一本の花」
...往来で、オート三輪のフロントガラスがキラリと閃いたりして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...往来で遊んでいた太郎が「おかえんなさい」とよって来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その子供達は往来で青い日の下で遊んでいる...
室生犀星 「陶古の女人」
...前々から書簡の往来で...
吉川英治 「大岡越前」
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