...祖父が往昔の話をしてくれた...
...往昔の人々は今よりもっと辛かった...
...往昔の武将たちの勇姿に感動した...
...彼女は往昔のドラマにはまっている...
...往昔の建物を修復するプロジェクトが進められている...
...往昔の渾沌の死骸と思われる黄道光物質中に突入することによって『更新』するという考えを述べているのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...往昔は平均温度が非常に低かったために宇宙進化が非常に緩やかであったはずだと考えるわけにもゆかない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...太田から往昔(むかし)の佐野の渡しのあつた渡良瀬川を渡つて...
田山花袋 「日光」
...加茂川から一二丁の間隔を置いて平行にはしつてゐる高い堤(それは往昔(むかし)の加茂川のそれではないかと思ふ)の上を北の方へあるいて行つた...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...この事実をもってヨーロッパと北米大陸とが往昔連結していたという自説の証拠の一つとしてこれを引用しているくらいである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...高千穂河原とは、往昔、高千穂噴火によって焼失した霧島神宮の古宮址なのである...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...往昔の世山麓に浪士あり...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...往昔入貢(そのかみにゅうこう)の高麗船(こまぶね)が遠くから渡ってくるときには...
夏目漱石 「草枕」
...珠は現実の明海(あかるみ)に幾分か往昔(そのかみ)の輝きを失った...
夏目漱石 「虞美人草」
...往昔(むかし)の寺子屋を其儘(そのまま)...
「落第」
...「此孔雀の舌の料理は往昔(おうせき)羅馬(ローマ)全盛の砌(みぎ)り...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この村の開けないずつと往昔(むかし)は一面の沼だつたのぢや...
野口雨情 「黄金の甕」
...往昔、遠く中山道を御代田の方から上つてきた旅人がやつと追分まで辿りつき、宿へのはひり口で、いかにもほつとした氣持であらためて淺間山をしみじみと見なほした數百年の感慨が、いまだに此處いらぢゆうに漂つてゐて、私達のけふの感情をもそれとなく支配してゐるのかも知れない...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...猫往昔(むかし)虎に黠智(かつち)と躍越法を教えたが特(ひと)り糞を埋むる秘訣のみは伝えず...
南方熊楠 「十二支考」
...(中略)慨然懐往昔...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...但に往昔のみにあらず...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...事実、この種の心理の実例は極めて広汎多端(たたん)、且つ普遍的の性質を有しおるものにして、往昔の切腹、義死、憤死等の心理又は、普通の自殺者の遺書等の中に発見さるる夢の如き「自己歎美」又は、甘美なる涙を含む「自己陶酔」の心理の裏面にはこの種の変態心理の多少を認め得ざる事なく、殊に失恋自殺者の心理にして、この種の変態的欲求に最後の、且つ、唯一最高の満足を求めおらざるもの一人も無しと断言するも敢(あえ)て過言に非(あら)ず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...往昔の文化をしのばせる品々も多い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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