...祖父が往昔の話をしてくれた...
...往昔の人々は今よりもっと辛かった...
...往昔の武将たちの勇姿に感動した...
...彼女は往昔のドラマにはまっている...
...往昔の建物を修復するプロジェクトが進められている...
...印度の往昔は世界第一の富んだ国であったというのに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...往昔銀鉱採掘時代の遺跡である所の...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...「里老の傳説に往昔(むかし)西宮に百太夫と言(いふ)もの木偶(にんぎやう)を携へ淡路に來り...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...そうそうそれからこんなことがまだありました」女はだんだん往昔(むかし)の追憶が起ってくるというように...
近松秋江 「雪の日」
...加茂川から一二丁の間隔を置いて平行にはしつてゐる高い堤(それは往昔(むかし)の加茂川のそれではないかと思ふ)の上を北の方へあるいて行つた...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...この事実をもってヨーロッパと北米大陸とが往昔連結していたという自説の証拠の一つとしてこれを引用しているくらいである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...「英吉利言語集成」の序文を庄左衞門が誌して曰く「諳厄利亞國は往昔其職責を禁ぜられ其言詞を知る者あらず...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...往昔の三河武士の気骨さえ失わないでいるならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...「此孔雀の舌の料理は往昔(おうせき)羅馬(ローマ)全盛の砌(みぎ)り...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...莫謂往昔とも云う(旧事本紀玄義)...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...記憶(きおく)に存(のこ)る店(みせ)がまへ今(いま)の我(わ)が身(み)には往昔(むかし)ながら世(よ)の人(ひと)は未(ま)だ昨日(きのふ)といふ去年(きよねん)一昨年(をとゝし)...
樋口一葉 「別れ霜」
...往昔、遠く中山道を御代田の方から上つてきた旅人がやつと追分まで辿りつき、宿へのはひり口で、いかにもほつとした氣持であらためて淺間山をしみじみと見なほした數百年の感慨が、いまだに此處いらぢゆうに漂つてゐて、私達のけふの感情をもそれとなく支配してゐるのかも知れない...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...往昔(むかし)の戯作者の口吻(くちぶり)になぞらえ...
正岡容 「小説 圓朝」
...この句の生れた大正四年には先生は往昔の清元社中の秘恋を材とした戯曲「三柏樹頭夜嵐(みつがしわこずゑのよあらし)」を同誌上に発表してゐられる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...国破れて山河在りと往昔の詩人は歌つたが...
正岡容 「滝野川貧寒」
...何より往昔の東京民族はほんの身近の起臥の中にもこのやうに普ねく生活を愉しむすべをよく弁へてはゐたのである...
正岡容 「山の手歳事記」
...往昔秀衡(ひでひら)の室...
南方熊楠 「十二支考」
...但に往昔のみにあらず...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
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