...何でも彼是十年前にクラバツクを掴まへそこなつたものですから...
芥川龍之介 「河童」
...彼是(かれこれ)三時頃でしたらう...
芥川龍之介 「猿」
...彼是二百余りの瓢箪(へうたん)を運ぶことだけはどうすることも出来なかつた...
芥川龍之介 「仙人」
...従つて彼の愛してゐた彼是(かれこれ)二百余りの瓢箪は彼の一周忌をすまないうちにいつかどこかへ流れ出してしまつた...
芥川龍之介 「仙人」
...すると彼是(かれこれ)半時ばかり経つて...
芥川龍之介 「杜子春」
...所が彼是(かれこれ)一月ばかり前から...
芥川龍之介 「南京の基督」
...右之段々御賢慮之上に而御座候得者、不及申上候得共、御政道何方に付而も首尾能相調候様にと奉存、彼是善否致差引、心底之程不残申上候...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...それに売物の事だから彼是(かれこれ)言はうとも思はないが...
薄田泣菫 「茶話」
...彼是(かれこれ)八十余りもあるが...
薄田泣菫 「茶話」
...博士はこの噂が彼是(かれこれ)世間に取沙汰せられるのを気遣つて...
薄田泣菫 「茶話」
...「彼是人選(にんせん)の結果が...
薄田泣菫 「茶話」
...今日の舞台の出来を彼是取沙汰してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...どちらも他の事を彼是言へないわけであつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...もう彼是(かれこれ)十二時(じ)近(ちか)くであつた...
夏目漱石 「門」
...彼是(かれこれ)批評することは...
新渡戸稲造 「自警録」
...彼是(かれこれ)十人計(ばかり)の一行は主任の先導で...
羽志主水 「監獄部屋」
...其餘彼是と島中のことをしるしたるものを集めて一册とするにして...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...文藝に就いて彼是れ議論を戰はす程の素養を持つては居らぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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