...わが歩いてる徑の彼方から白手拭が見える...
石川啄木 「赤痢」
...眞黒に煤(すゝ)けた板戸一枚の彼方から...
石川啄木 「天鵞絨」
...爽かな明るみが地平の彼方から覗き出し...
豊島与志雄 「土地」
...遙かの彼方から誰かが答え返しそうだった...
豊島与志雄 「未来の天才」
...海を越えて遥か彼方からもやって来る...
中島敦 「光と風と夢」
...遥か彼方から土煙を蹴立てて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...繁みの彼方からさかんに私を呼ぶ声が起つた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...間もなく本堂の彼方から手を打つ音が響くと...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...無限大と無限小とが終(つ)ひに合して虚無の大調和ともなるべき茫漠たる彼方から次第に...
牧野信一 「円卓子での話」
...若葉照りの彼方から聞えて来るその声は...
宮本百合子 「木蔭の椽」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...と――彼方から馬煙(うまけむり)あげてこれへくる一陣の兵馬があった...
吉川英治 「三国志」
...趙雲もまた彼方から馬を飛ばして...
吉川英治 「三国志」
...すると彼方から十人ほどの部下を従えた若い武者が...
吉川英治 「三国志」
...彼方から一矢(し)...
吉川英治 「三国志」
...彼方からその一群の騎馬を見せて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼方から来てじろじろ見まわしていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...彼方から来るお駕籠の列は」「老公のお出ましらしいぞ」「はてな...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??