...十間も彼方から來る...
石川啄木 「鳥影」
...壁の彼方から聞える主人夫婦の声に...
石川啄木 「天鵞絨」
...又も遠い海鳴のような音が、ごーっと聞えだしたかと思うと、とつぜん、闇の彼方から、「あっ」「あれ、あれ」「きゃっ」という悲鳴...
海野十三 「太平洋魔城」
...――「手前共は數百里の彼方から參りました...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その彼方から、遠くかすかに鉦叩く音がきこえて来る...
永井壮吉 「冬日の窓」
...又彼方から借りては此方に返すと云う者があるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...築山の彼方からチリ/\と鳴る木履の鈴は手にとるやうに聞えた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...大沙漠の彼方から飛んで來たのであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...するとそれ等は滑稽な樣子をして互ひに眺めやつたり、頸を八方へして、彼方から、此方からとお互ひに査べ合ひでもするやうであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...高順の二将が彼方から来るではないか...
吉川英治 「三国志」
...と――彼方から馬煙(うまけむり)あげてこれへくる一陣の兵馬があった...
吉川英治 「三国志」
...彼方から一輌の車をおし...
吉川英治 「三国志」
...どうした?」彼方から来た馬上の二将軍は...
吉川英治 「三国志」
...すると彼方からひとりの童子が歩いてきて...
吉川英治 「三国志」
...彼方からその一群の騎馬を見せて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼方から来てじろじろ見まわしていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...もう彼方から一群(ひとむれ)の土匪が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...湯柄杓(ゆびしゃく)を持って、伊織の頭の上から、浴びせかけようとしていた佐兵衛も、周(まわ)りの若い衆達も、往来の彼方から、(伊織、眼をふさげ!)と、注意した者のほうへ――思わず眼をやって――そして一瞬、伊織へかぶせる熱湯を、ためらっていたのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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