...十間も彼方から來る...
石川啄木 「鳥影」
...彼方から汽笛の音が聞えて来た...
梅崎春生 「狂い凧」
...けたたましく辻の彼方からひびいてきた...
海野十三 「空襲下の日本」
...そこへもし大西洋の彼方から...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...海を越えて遥か彼方からもやって来る...
中島敦 「光と風と夢」
...又彼方から借りては此方に返すと云う者があるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...無限大と無限小とが終(つ)ひに合して虚無の大調和ともなるべき茫漠たる彼方から次第に...
牧野信一 「円卓子での話」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...すると彼方から、一彪(ぴょう)の軍馬が、燃えさかる草の火を蹴って進んできた...
吉川英治 「三国志」
...――と、彼方から、驢(ろ)に二箇の酒瓶(さかがめ)を結びつけてくる者があった...
吉川英治 「三国志」
...彼方から馬けむりをあげてくる大軍があった...
吉川英治 「三国志」
...彼方から猛風におわれたように逃げ散ってきた...
吉川英治 「三国志」
...すると彼方から十人ほどの部下を従えた若い武者が...
吉川英治 「三国志」
...見れば彼方から蟻(あり)のような船列が順風に帆を張って来る...
吉川英治 「三国志」
...若党は彼方から手招きした...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼方から羽柴家の使番がただ一騎でこれへ来るという報らせがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼方から男女(ふたり)へ声をかけた...
吉川英治 「夏虫行燈」
...高原の彼方から一群れの僧兵が...
吉川英治 「源頼朝」
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