...それから彼奴が窓を乗越えて逃げたんです」「うん...
海野十三 「恐怖の口笛」
...彼奴(きゃつ)はソーセージを鼠の肉で作っているのか...
海野十三 「軍用鼠」
...ちっとも気がつかなんだ」「だが彼奴の逃道はもう一つあるんだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...もうどっかへ移されて死骸はなかったのだが」「すると衛生夫に化けたのもやっぱり彼奴(きゃつ)だったのですか」「いやあの不具者には重い車なんかひけない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...恐らく彼奴(きゃつ)は余程以前から...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼奴(きゃつ)鬼瓦をはずそうとしているのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼奴(きゃつ)めあんなに笑いやがるとは」とフランボーは...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...さる男(をとこ)に言(い)ひ含(ふく)めて尋常(よのつね)ならぬ飮物(のみもの)を彼奴(あいつ)めに飮(の)ませませう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...彼奴があの(麻の)襯衣を着ていた時見っともなく見えたよりも...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...彼奴(あいつ)は何もわからないようなふうをして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼奴には判らん――ところで...
直木三十五 「南国太平記」
...「だから彼奴(あいつ)に電話なんかかけるなって云うんだ」二人は自然お秀を問題にしなければならなかった...
夏目漱石 「明暗」
...己れは親方の息子だけれど彼奴(あいつ)ばかりはどうしても主人とは思はれない番ごと喧嘩(けんくわ)をして遣(や)り込めてやるのだが随分おもしろいよと話しながら...
樋口一葉 「わかれ道」
...東京に来てからの彼奴の我儘はどうだ! と...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...その代りにキット彼奴(あいつ)の頭の上に落してくれますかって念を押したら...
夢野久作 「ココナットの実」
...……ところが流石(さすが)は彼奴(きゃつ)だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼奴(きゃつ)は密使に相違ないと僕も思う...
夢野久作 「人間レコード」
...「彼奴(きゃつ)です...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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