...彼奴に書かしたら又...
石川啄木 「病院の窓」
...彼奴(かやつ)を探しましたが...
海野十三 「赤外線男」
...やっぱり彼奴(きゃつ)らも大悪人だ...
海野十三 「大空魔艦」
...もう彼奴はそこへは帰らないでしょう」赤星はそれなり口を噤(つ)ぐんで考え込んでいたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...彼奴も酷(ひど)い奴だわ...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...まったく馬鹿げきった話ですよ! 自分からのめのめと白状したようなものでしてね! それにしてもなんだって彼奴は...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「然し彼奴(あいつ)もよっぽど困っていたんでしょうから……...
豊島与志雄 「変な男」
...彼奴の目は、沼の水が澄んだ時かなんかのやうな色をしていたあね...
中原中也 「山羊の歌」
...同時に彼奴(きゃつ)め親に孝行ぶってるなど批評を受けた経験もあろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...彼奴(あいつ)のことなんざあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼奴の親爺も祖父(ぢぢい)も嗅いだことはなかつたらうに!そこで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼奴(あいつ)は発句師(ほっくし)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何時(いつ)眺めても年の此頃十七八にしか見えぬとか――彼奴(あいつ)は大方禁制の切支丹伴天連(きりしたんばてれん)の秘法により...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...彼奴(きゃつ)にだけこの王冠の事を話しておいたのだからな...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...俺に弁護士になれと云うた奴は彼奴(あいつ)一人じゃ」又或時傍の骨格逞しい眼付きの凄い老人に筆者を引合わせて曰く...
夢野久作 「近世快人伝」
...彼奴(あいつ)の声だよ...
夢野久作 「人間レコード」
...相手をさして彼奴(きゃつ)というようなことばを...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼奴(きゃつ)のために...
吉川英治 「宮本武蔵」
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