...いつまでもじっと彳(たたず)んでいた...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...三人とも四辺(あたり)を(みまわ)して彳(たたず)む状(さま)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...腕拱(こまぬ)きて彳(たたず)みたる...
泉鏡花 「活人形」
...伏目に辰吉の彳(たたず)んだ容子(ようす)は...
泉鏡花 「浮舟」
...ただ影法師のように彳(たたず)むのがあった...
泉鏡花 「歌行燈」
...彳(たたず)んで見送る井菊屋の人たちばかり...
泉鏡花 「怨霊借用」
...薄暗い廊下に彳(たたず)んで...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...又もう一度父の前へ来てぼんやり彳(たゝず)んでいた時であった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...こう思って暫く彳(たたず)んで居ると...
谷崎潤一郎 「秘密」
...何という訳もなく唯惆悵(ちゅうちょう)として去るに忍びざるが如くいつまでも彳(たたず)んでいた...
永井荷風 「日和下駄」
...二階の欄干(らんかん)に彳(たたず)むと市中の屋根を越して遥に海が見えるとやら...
永井荷風 「日和下駄」
...その近いところに人の彳(たたず)むのを見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...入口の戸前にたた彳(たたず)んで見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その風景に見恍(みと)れて彳(たたず)んだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ジツと彳んでゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...ふつくらとした雪の面の 疎林の影の美しさここに私は彳ちどまる 聖なる正午この丘のほとりにあつて 歩み去る時を感ずる旅人の 年老いて疲れた心の沈默(しじま)の憩ひ...
三好達治 「憩ひ」
...塀の陰や道路の向い側に彳(たたず)んだ儘...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...目黒門の外に彳(たたず)んで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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