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饗庭篁村 「木曾道中記」
...一寸探偵小説のやみじあひの繪に似た形で屹として彳んで居たものを...
泉鏡花 「遺稿」
...女たちは袖を合せ糸七が一人立ちで一畝(ひとうね)の水田(みずた)を前にして彳んだ処は...
泉鏡花 「遺稿」
...ものを期したるごとくしばらく人待顔に彳(たたず)んだのは誰(た)がためだろう...
泉鏡花 「薄紅梅」
...影も映りそうに彳(たたず)んだが...
泉鏡花 「婦系図」
...冷吉はその儘しばらくそこに彳んだ...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...愈心惑ひて只茫然と野中(のなか)に彳(たゝず)みける...
高山樗牛 「瀧口入道」
...又もう一度父の前へ来てぼんやり彳(たゝず)んでいた時であった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...様子を窺いながら黙って彳んで居たが...
谷崎潤一郎 「少年」
...こう思って暫く彳(たたず)んで居ると...
谷崎潤一郎 「秘密」
...ぼんやり店頭(みせさき)に彳(たたず)んでいるお島に笑顔を見せて...
徳田秋声 「あらくれ」
...無知な老人(としより)の彳(たたず)んで見るところでは...
徳田秋声 「あらくれ」
...屠(ほふ)られむとする羊の如く彳(たたず)みたり...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...菖蒲(しょうぶ)の花咲乱れたる八橋(やつはし)に三津五郎(みつごろう)半四郎歌右衛門など三幅対(さんぷくつい)らしき形して彳(たたず)みたる...
永井荷風 「江戸芸術論」
...松の根方に彳(たたず)んでいた第二の悪魔も...
中里介山 「大菩薩峠」
...彳(たたず)むな...
中里介山 「大菩薩峠」
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南方熊楠 「十二支考」
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