...いつもあの男に影武者(かげむしゃ)をつとめさせていたのじゃ...
海野十三 「少年探偵長」
...影武者ですね、丁度持って来いの人物があるのです...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ありもしない影武者つかって...
太宰治 「二十世紀旗手」
...いつも影武者(かげむしゃ)が二人お供していて...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...「お役人だ」「相馬大作ってのは、討たれたって話だが」「何んの、影武者が、ちゃんと、七人あるんだ」「じゃあ、この大作は?」「これが、本物さ」「あとの六人は?」「今、昼寝している」役人が、走ってきて「神妙に」と、声をかけた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...土左衛門の影武者におびやかされたりするような脱線のないことは保証する...
中里介山 「大菩薩峠」
...影武者を使うといわれている本尊を捉えるには...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...又は影武者の生蕃小僧に脅迫状を出させるか何かしてあの劇場(こや)を買わせたのよ...
夢野久作 「二重心臓」
...常備八人の影武者はどうか分らないが...
吉川英治 「上杉謙信」
...部下の似ている者を偽装させた影武者だった...
吉川英治 「三国志」
...孔明の影武者であったに過ぎないということが分った...
吉川英治 「三国志」
...ふたりはむろん昌仙がとっさの妙策(みょうさく)でつくった影武者(かげむしゃ)だが、どれが本物の呂宋兵衛か、どれが影武者か、夜目(よめ)ではまッたくけんとうがつかない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しんがりに残った影武者のひとりと佐分利(さぶり)五郎次とが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ふとい棕梠縄(しゅろなわ)は大蛇(おろち)のごとく蜿(うね)って血へどを吐(は)いた影武者のからだにからみついた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...呂宋兵衛(るそんべえ)とその影武者...
吉川英治 「神州天馬侠」
...だから世間はかれには七人の影武者がいるなどといっているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...加えられたばかりの幼年でございました」四「その影武者めいた幾人もの家臣は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...頭巾組(ずきんぐみ)などという影武者をおいて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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