...また観音力の微妙なる影向(ようごう)のあるを見ることを疑わぬ...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...影向(ようごう)して...
泉鏡花 「婦系図」
...荘厳の廚子(ずし)から影向(ようごう)した...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...影向松(やうがうのまつ)を撫す...
大町桂月 「川魚料理」
...小岩不動には、星下り松、四抱へもありて、高く立ち、影向松、十間四方にひろがる...
大町桂月 「東京の近郊」
...筑波の女神の影向にやと...
大町桂月 「春の筑波山」
...後々(のちのち)の影向料(えこうりょう)とがあつめられたりした...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...右の千手崎(せんじゅがさき)は延暦三年四月に勝道上人(しょうどうじょうにん)が湖上で黄金の千光眼(せんこうがん)の影向(ようごう)を拝し玉ひしゆゑ爰に千手大士を創建(そうこん)し玉ひ補陀楽山千手院(ふだらくさんしんじゅいん)と名付玉ふたといふことである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...又市中影向石(えいかういし)といふものあり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...住吉明神の御影向(ごようごう)でも仰ぐようだ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...環境的にはそこはかとなく法然(ほうねん)や親鸞の影向(ようごう)を自然に少年時(じ)から受けていたとおもっています...
吉川英治 「親鸞の水脈」
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