...牙彫り師としてはあの人の右に出るものは恐らくありますまい...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「代々、観世よりの細工をしたり、から傘を張って暮らしてきたりしたお蔭で、これで、滅法(めっぽう)手先きが器用なんだよ、何でも世間じゃあ、変った彫りだといって、珍しがっているそうだが、彫り師の本体が、泥棒と知れた日にゃあ、大事にしてくれる者もあるまいが――それはそうと、その中子(なかご)をはずして見ねえ、とほうもねえものがはいっているよ」一七雪之丞は、いわれるままに、印籠の中子をあけて見た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...哀れなちょび髭さ」「記事はまだかい」と隣りから彫り師の源さんが呼びかけた...
山本周五郎 「へちまの木」
...「またうんすん歌留多かい」ときどき彫り師の源さんが云った...
山本周五郎 「へちまの木」
...絵描きの常さんも彫り師の源さんも...
山本周五郎 「へちまの木」
...さあさあ値上げだ値上げだ」「こっちも値上げだ」と隣りの八帖から彫り師の源さんの声が聞えた...
山本周五郎 「へちまの木」
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