...「さあでは一つ早いところをやりましょうかな」二人の男は可笑しな即座の慇懃さを以って女の形式的な別れを同じように受けた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...一種の存在論としての体系がそれから出発しなければならないと考えられるこの問いなるものは(又より以上形式的な場合...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...現実内容は形式的原理の単なる――形式的なる――素材となり...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...これらの格率は恰も形式的な道徳的格率がそうあるように...
戸坂潤 「科学方法論」
...故に所謂普遍妥当性は一つの形式的な夫であり...
戸坂潤 「科学方法論」
...形式的な――第一・第二形態の――自然弁証法は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この道徳的生は形式的な抽象的なものなどであることは出来ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一般的な又形式的な認識――科学的認識は之を行き着くべき終点とする――を可能にするものは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...処がここで思想というものが形式的な機械的な思惟にでも導かれているように考えられているという点を...
戸坂潤 「思想としての文学」
...とに角改訂の理由は草案が政治に(と云うのはつまり政党政治に)触れてブルジョア・デモクラシーの政党としての社大党の主張が這入って来るという形式的な点と...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...決して形式的な数学的理論の枠内に尽きるものではなくて...
戸坂潤 「読書法」
...今関係という形式的な概念は相対的という概念内容を有っている...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...彼女はその形式的なよそよそしいところを暗(あん)に嫌(きら)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...その関係がどこまでも形式的な虚偽的なもので僅(わずか)に保たれていたのだという見地から...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...形式的な論理主義における如く...
三木清 「哲学入門」
...ただ彼の自我はすべての人に共通なものと考えられた抽象的な形式的な自我にとどまっている...
三木清 「哲学入門」
...内容をもたぬ単に形式的な意志というものはあり得ない...
三木清 「哲学入門」
...形式的な、勤めであった...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索