...要するに報告などというものは、形式的な、いい加減なものにすぎないので、それは何も村役場のそれにのみ限ったわけではなかったのだ...
犬田卯 「瘤」
...社会とは個人を法とした場合の消極的な形式的な剰余となる(広い意味に於ける形式社会学は茲から発生するのである)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...理論のこのような何か形式的なるもの...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...形式的な――第一・第二形態の――自然弁証法は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...全く形式的な平等でしかあり得ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...世論の形式的な諸規定が...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ブルジョア社会学者の云うような社会統制――その一部分として例の形式的なプロパーな文化的統制――を事実今日の世間は統制とは呼んでいなかったし...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...歴史的社会的な人間生活の形式的な構造を或る程度まで分析した上でなければ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...尤もバーデン学派の形式的な「認識」の観念には...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...形式的な教育家や...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...形式的な純美に導き...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...慇懃なばかりで心の籠らない形式的なものになりました...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...真理の自己同一性――それは形式的な不変性である――を主張する者...
三木清 「危機における理論的意識」
...理論は理論としていつでも形式的なものである...
三木清 「危機における理論的意識」
...しかしながら単に形式的なものは働くことができぬ...
三木清 「哲学入門」
...彼にあつてはそれは直接に明白なる思惟内容の傳達(Mitteilung)のための形式的な手段にまで墮し終つたのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...何故なら形式的な論理に立つ歴史の描写は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...形式的なものでなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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