...彼等と最も形式的なお辞儀を交換し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...要するに報告などというものは、形式的な、いい加減なものにすぎないので、それは何も村役場のそれにのみ限ったわけではなかったのだ...
犬田卯 「瘤」
...かくて事物の表面的な形式的な公的な交渉からは隠される...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...最も手近かな特色は(そして恐らく最も形式的な特色である)...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...さし当り最も形式的な出発をとるとすれば...
戸坂潤 「科学方法論」
...これらの格率は恰も形式的な道徳的格率がそうあるように...
戸坂潤 「科学方法論」
...云い換えればこの形式的な記号関係はまだ必ずしも「幾何学的直観が空間直観に基く」という命題とは同一でない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...歴史的社会的な人間生活の形式的な構造を或る程度まで分析した上でなければ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...乃至は思い切って内容は抜き去って日本民族の形式的な能力(外来文化の自主的な同化の能力とか何とか)を引き出すことも出来よう...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...形式的なものだ…… わかった...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...言葉の丁重さがじつは単に形式的なものであって...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...六私は私の過去の哲学的生活の簡単で殆んど形式的な回顧においてさえあまりに情熱的であったように思う...
三木清 「語られざる哲学」
...これに対しては単に形式的な意味をもつに過ぎぬといわれるであろう...
三木清 「哲学入門」
...イデオロギーの批判は、單にそれの内的矛盾、それの論理的困難を指摘するといふが如き、形式的な、抽象的なる道を辿るべきでなくして、それの現實的地盤を明瞭にして、それと具體的存在との聯關を決定することによつてのみ行はれることが可能である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...結婚についての形式的な習慣に...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...その様子がまるで形式的な訪問をした人のようであった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...治療のやりかたも形式的な...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...形式的な挨拶をしては帰ったのであるが...
山本周五郎 「菊千代抄」
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