...精神的教養は形のないものである...
伊丹万作 「顔の美について」
...左の耳が殆んど形のないまでに潰されていた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...その定まった形のない土塊(つちくれ)が身振りをしたり罪を犯したりすること...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...それは形のない朦朧たる一種の星雲体のもので...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...之に反して物質は形のないものとして...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...形のない見馴れない奇怪なものが...
豊島与志雄 「道連」
...しかしそれは捕えんとすれば跡形のないものである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...気力の尽きかけた彼の存在はまるで形のない影のようなものに違なかった...
夏目漱石 「道草」
...始めから形のない...
夏目漱石 「門」
...あるいははっきりしても形のない思想を...
新渡戸稲造 「自警録」
...ほとんど形のないまでにこなごなになっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...形のないまでにバラバラにして投げる...
久生十蘭 「新西遊記」
...形のないまでに船を壊し...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...形のないことではしょうがないから...
久生十蘭 「肌色の月」
...その外(ほか)はみな形のない雲とうつろな深みであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今漠然と心を躍らせた形のない力が...
牧野信一 「鏡地獄」
...死ぬまで男の血をすすって美くしくておられる力をもって居る」凄く光る眼に宙を見て形のない或るものに誓う様にお龍は云った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...何かぼやっとして形のない思想から生ずる影みたいなものなのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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