...精神的教養は形のないものである...
伊丹万作 「顔の美について」
...なつかしいという形のない心は...
伊藤左千夫 「春の潮」
...なつかしいという形のない心が...
伊藤左千夫 「春の潮」
...形のない怪我人(けがにん)に対して...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...形のない精神の作用(はたらき)を四つにわけたものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それは形のない朦朧たる一種の星雲体のもので...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一方では形のないただの観念や観念傾向やを世間では考えたがるかも知れないし...
戸坂潤 「思想としての文学」
...しかし幼年期の、形のない、あの漠然とした恐怖の記憶は、今も朦朧と、しかし確かに残っている...
外村繁 「澪標」
...形のない波のようなものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかしそれは捕えんとすれば跡形のないものである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...形のない趣(おもむき)を判然(はっきり)と眼の前に創造したような心持がしてさらに嬉しい...
夏目漱石 「思い出す事など」
...そうして日本に他の恰好(かっこう)な詩形のないのを憾(うら)みとはけっして思わないものである...
夏目漱石 「思い出す事など」
...形のないまでにバラバラにして投げる...
久生十蘭 「新西遊記」
...何か形のない物を視詰めてゐる...
牧野信一 「鱗雲」
...恰で形のない綺麗な妙にうら寂しい夢に誘はれたりしてゐると...
牧野信一 「南風譜」
...かように形のないものから如何にして形を作るかということである...
三木清 「人生論ノート」
...死ぬまで男の血をすすって美くしくておられる力をもって居る」凄く光る眼に宙を見て形のない或るものに誓う様にお龍は云った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...彼らはただ未だ形のない泥んこを捏(こ)ねているだけなのだと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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