...このパロットが一八二九年の九月二十七日「永遠の氷が形づくる円屋根(ドーム)」に立ったのである...
石川欣一 「可愛い山」
...約五分の一の円欠を形づくる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...古い木が死ぬ時迄毎年一つの輪一つの木理(もくめ)を形づくるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...半ば凍ったままの中央部をめぐって狭い運河を形づくる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...岸を形づくる山々はそんなに険(けわ)しく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...とてもこの熔けだした土が流れて形づくるものほどにはわたしを興奮させることはできない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そしてうるさいことである(それが生活内容を形づくるのだが)...
種田山頭火 「其中日記」
...それは即ち自己の言行などがそのまゝ環境を形づくることなのである...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...そうしてその見解を形づくるものは...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...そこに、美を形づくる、新しい大きな世界、あるいは、空間ともいってもよい、組みたての世界が生まれてくるのである...
中井正一 「美学入門」
...真白な頸筋(くびすじ)を形づくる曲線のうねりとが少からず余の心を動かした...
夏目漱石 「倫敦塔」
...腐れた酒の蒸気が冷(つめ)たいランビキの玻璃に透明な酒精の雫を形づくる迄のそれ自身の洗練はかりそめのものではない...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...或る言語を形づくる音単位全体を音韻組織または音韻体系となづけてよいのである...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...其の間ま明に繪聲たるを認むべきものも能く派生語を形づくること少しと...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...島を形づくる中央の峰の名は...
柳田国男 「海上の道」
...信越の國境を形づくる山の一つである...
吉江喬松 「霧の旅」
...それを形づくる線上へ眼を走らせる時は...
吉江喬松 「霧の旅」
...自分の生命體を形づくる白血球は腐りかけてゐる傷口の黴菌をとゞめるため鬪爭を展開する...
吉川英治 「折々の記」
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