...当歳(でき)魚五六尾挙げしのみにて...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...来(く)る来(く)る当歳の牝(め)牛が一頭ねたきり...
伊藤左千夫 「去年」
...一番好(す)きなのは当歳仔(とうさいこ)のやわらかな牝牛(めうし)で...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...その餘(よ)のかた/″\は二つをかしらに当歳までのがんぜないおとしごろでござりました」順慶は更につゞけて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...当歳の子と夫を残して逝(ゆ)く彼女は嘸(さぞ)残念であったであろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...当歳の赤ん坊までが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...下谷には当歳から三年しか住まず...
正岡容 「下谷練塀小路」
...思いがけなや、何と、それは、やッと当歳か、それとも生れて年を重ねたばかりのむつき児なのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...当歳の女の子を抱いてうろうろしているばかりである...
森鴎外 「阿部一族」
...季が当歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...勇の所生(しよせい)の幼女れんは当歳である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」三児は三郎、当歳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当歳の時から五歳になった頃まで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...女(むすめ)ふくは当歳である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...当歳のつし王を残して置いたとして...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...帯刀の子の采女(うねめ)(五歳)伊織(いおり)(当歳)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...当歳の乳呑み児を背に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...母は当歳の赤ンぼを負い...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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