...当歳の赤ン坊用のマスクだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...一番好(す)きなのは当歳仔(とうさいこ)のやわらかな牝牛(めうし)で...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...十五歳八歳当歳の寝息を左右に聞きながら蒲団の中...
太宰治 「虚構の春」
...二ばんには当歳の若(わか)が御焼香をすまされますと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...当歳の子と夫を残して逝(ゆ)く彼女は嘸(さぞ)残念であったであろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...当歳の児(こ)を抱いてあの箱根をこえて静岡(しずおか)に落ちつくまでは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...伴(とも)の者に拾わせて見ると丸々と肥った当歳児であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...当歳鱚は腹が白うございまして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...山と山との峡(はざま)にある領地から若い妻のカテリーナと当歳の息子を伴れてやつて来た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...下谷には当歳から三年しか住まず...
正岡容 「下谷練塀小路」
...季が当歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...勇の所生(しよせい)の幼女れんは当歳である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」三児は三郎、当歳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...女(むすめ)ふくは当歳である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...帯刀の子の采女(うねめ)(五歳)伊織(いおり)(当歳)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...子守女(こもり)のお千代に当歳の女の児(こ)を負わせた三人連れで...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...当歳仔(とうさいご)が...
吉川英治 「平の将門」
...当歳の乳呑み児を背に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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