...来年以降の将来を指す。「当来の夢」...
...「当来の見通し」...
...「当来に備える」...
...「当来の予測は難しい」...
...「当」と「来」が一緒になって「当来」となるため、熟語として使われる...
...「当来の波羅葦僧(はらいそう)にかけても...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...苦しまぎれに当来の波羅葦僧(はらいそ)なぞは...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...これは専念に当来(とうらい)の浄土(じょうど)を渇仰(かつぎょう)すべき僧侶(そうりょ)の身で...
芥川龍之介 「鼻」
...当来の古玩(こぐわん)の作家を有するは或は古玩を有するよりも多幸なる所以(ゆゑん)なり...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...箸(はし)で食ふ花の弁当来て見よや四月二十六日 更に桜の名所ヴエルダーに車を駆る...
高浜虚子 「五百五十句」
...節度を失はないこと借金をしないこと過去に執着しないこと……当来に期待しないこと...
種田山頭火 「一草庵日記」
...ほんの五分か十分の現在が当来の十年二十年となるのである...
種田山頭火 「其中日記」
...私にはよく解らないが当来の新文芸は象徴主義によって生れるのではないかとも思う...
種田山頭火 「俳句に於ける象徴的表現」
...当来にては数千蓮華(すせんれんげ)の上に坐せん...
中里介山 「大菩薩峠」
...当来の精力よ!だが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...さうして当来(たうらい)の念々(ねん/\)は悉(こと/″\)く刹那(せつな)の現在からすぐ過去に流れ込むものであるから...
夏目漱石 「点頭録」
...飲酒家である僕の当来を期待してゐた飲酒家であつたが...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...「当来の世に経道滅尽せんに...
三木清 「親鸞」
...『大無量寿経』には、「当来の世に、経道滅尽せんに、われ慈悲哀愍をもつて特にこの経を留めて止住すること百歳ならしめん...
三木清 「親鸞」
...期待が当来を知らせるのでしょうと...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...未来仏・当来仏の信仰は...
柳田国男 「海上の道」
...「ちょっと珍しい当来物がありましたから...
山本周五郎 「おれの女房」
...当来の参集に頒(わか)ちしに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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