...着はじめた当座は...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...父が亡くなった当座は貧しいままでしたが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...嫁に来ての当座はさすがに舅(しゅうと)や姑(しゅうとめ)もありて夫の気質そうも覚えず過ごせしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...亡くなった当座は...
外村繁 「夢幻泡影」
...立退き先をあれほど探して歩いたのに、わからないばかりか、わかりきっている行先をさえ、わたしにまで隠そうとなさるなんぞは、水臭いにも程のあったもの、癪(しやく)にさわってたまらなかったのさ」「それにはまたそれだけの理窟があって、あの当座は、あんまりいどころを人に知られたくなかったのさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その当座は遠く離れて振りかぶっているが無事...
中里介山 「大菩薩峠」
...加わった当座は多少の目が出ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...出し抜かれた当座は...
中里介山 「大菩薩峠」
...当座は何でも有合せの雑穀をあてがって置き...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしは友さんの主人なのね」「当座は...
中里介山 「大菩薩峠」
...別に当座は誰も病気にならなかったところを見ると...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...死んだ当座は本当に気の毒だと思いましたよ」「生きて還ったと聞いたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...当座は、沈んだ顔をしていたが、そのうちに、二人の娘を学校へ出してやることから、ベッドに入れる世話まで、かいがいしくやるようになった...
久生十蘭 「春雪」
...そのことなの……帰った当座は...
久生十蘭 「蝶の絵」
...でも当座は悲しいから...
久生十蘭 「野萩」
...父を打たれた当座は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかもその当座は草鞋(わらじ)がなお用いられて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ただ当座は、一刻も早く陶器山(すえものやま)の静まるのを念じたに違いない...
吉川英治 「増長天王」
便利!手書き漢字入力検索