...紅葉が元禄復興を唱えたのは研鑽(けんさん)の歩を進めた数年後であって勃興当初はやはり化政度の復現であったのだ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...文壇的野心の欝勃としていた当初は左(と)も右(か)く...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...当初はやはり参考書の意味で読まれた場合が多いのではないかと思われる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...結婚の当初は至って朗らかな少女であった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...不能者になったことに気づいた当初は...
外村繁 「澪標」
...もとより当初は、来(きた)る者拒まず、という解放主義でなければ人が集まらないという理由の下に、人を入れに入れたものですから、そういう検討をする遑(いとま)がなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...少くとも当初は最もエジプト的に特長づけられていた筈なのに...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...当初は寒さをしのぐためのものであつたに相違ないのが...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...当初はかくの如き人民の相互担保によって維持せられ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その事を知った当初は...
堀辰雄 「ほととぎす」
...当初は汚水を処理するために導入されたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...新植民地の建設当初は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...当初は決してうかうかとした笑話でなかった...
柳田国男 「山の人生」
...その当初は選挙といっても全然暴力選挙のダイナマイト・ドン時代で...
夢野久作 「近世快人伝」
...当初はおもむろに...
吉川英治 「三国志」
...そして旗上げ当初は何もかもが順調であったが...
吉川英治 「私本太平記」
...当初は双方がまだ若く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...当初は私どものために計(はから)ってくれました...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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