...たとえば太陽系の進化の出発点たる星雲の当初からの回転運動に関する考えなどがそれである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...馬琴は出身の当初から京伝を敵手と見て競争していたので...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...ラデックやディラード教授のように犯罪の当初からなかば自暴自棄的な心理が働いているのではなく...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...この道場に来た当初から変らずに持ちつづけていた感情で...
太宰治 「パンドラの匣」
...私がピラネエ颪(おろし)みたいにこのマドリッドへ吹き込んで来た当初から...
谷譲次 「踊る地平線」
...僕はそもそも事件の当初からいち早く逃げ出して...
辻潤 「ふもれすく」
...会の成立当初からなり立っていたし...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...ほとんど当初からの門外漢と云ってもいい...
夏目漱石 「思い出す事など」
...もっとも私がこの和歌山へ参るようになったのは当初からの計画ではなかったのですが...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...当初からある計画を拵(こし)らえて...
夏目漱石 「それから」
...其中(そのうち)で事件の当初から最も自分の興味を惹(ひ)いたもの...
夏目漱石 「点頭録」
...その共和国の当初から最後まで不断の戦争に従事しており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼等は江戸ッ子になった当初から...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...事件の勃発当初からハッキリと正反対になっていて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まったく孤立無援(こりつむえん)のかたちに在(あ)るようでして」「当初からの覚悟であろうが」「もとよりです...
吉川英治 「黒田如水」
...当初から孔明の意見にも容易に従う色は見せなかったが...
吉川英治 「三国志」
...頼朝と義仲とは、性格のちがいもいちじるしいが、両者の用兵といい抱負といい、発足の当初から、これほどな相違を示していた一証といってさしつかえあるまい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...当初からこの種の湿地であったとも考えられる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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