...「当分のあいだ、どこか一軒君に家をもたせて、僕が時々通って来る...
徳田秋声 「縮図」
...(当分のあいだ)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そのクラソトキンというのは、ここの役人ですから、またやっかいなことが起こるかもしれません……」「僕はあなたに御忠告しますが」とアリョーシャは熱心に続けた、「当分のあいだ、気が静まるまで、全然、学校へやらないほうがいいですよ、……そのうちに、怒りも納まるでしょうからね……」「怒り!」と二等大尉は引き取った、「全く怒りでございますね! ちっぽけな子供ですが、大きな怒りをもっていますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...当分のあいだ窮命していろやい」「面目(めんもく)しでえもねえ」以前の二人の三下は...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから当分のあいだ三四郎は毎日学校へ通って...
夏目漱石 「三四郎」
...これで当分のあいだ時間がかせげるし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...キャラコさんに、父の長六閣下から、手紙で、当分のあいだ、家へ帰ることはまかりならぬと申し渡された...
久生十蘭 「キャラコさん」
...当分のあいだ、ご朝食に降りてきませんけど、どうかご心配なく」本から眼もはなさずにママがいった...
久生十蘭 「だいこん」
...つまり修理ができても、当分のあいだ、船大工の岸へつないでおいてもらう、ということで、それは青べかへ乗るまえに長をはじめとする少年たちと、感情の融和期間を持ちたいと考えたからであって、ああそうだったと思いだし、ほっとしたとたん、まるで私がその約束を思いだすのを待ちかねていたように、芳爺さんが青べかを届けに来た...
山本周五郎 「青べか物語」
...それはまた当分のあいだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...当分のあいだ自分が奔走しようと受けあった...
山本周五郎 「季節のない街」
...あのことは当分のあいだ忘れているとしよう」だが一つだけ...
山本周五郎 「さぶ」
...当分のあいだ日和(ひより)を見るんですね...
山本周五郎 「新潮記」
...当分のあいだはただ聞かせるだけにする...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...当分のあいだ悩まされた...
山本周五郎 「百足ちがい」
...当分のあいだ延期とご承知ねがいたい」と...
吉川英治 「三国志」
...(浪士一同の処分は追っての沙汰とし、当分のあいだ、四藩へ分けてお預けの事)と決まった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...当分のあいだの惜別も遺憾なかった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??