...物を教えることも当分のあいだ差し留めた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...当分のあいだ窮命していろやい」「面目(めんもく)しでえもねえ」以前の二人の三下は...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから当分のあいだ三四郎は毎日学校へ通って...
夏目漱石 「三四郎」
...当分のあいだ家人をあちこちの床屋や湯屋や人の集まる場所へやって探らせてみたが...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...当分のあいだ、ご朝食に降りてきませんけど、どうかご心配なく」本から眼もはなさずにママがいった...
久生十蘭 「だいこん」
...少なくとも当分のあいだは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...はっきりけじめをつけた異質の水は、当分のあいだ、海の中にその川を描きわけて見せる...
本庄陸男 「石狩川」
...つまり修理ができても、当分のあいだ、船大工の岸へつないでおいてもらう、ということで、それは青べかへ乗るまえに長をはじめとする少年たちと、感情の融和期間を持ちたいと考えたからであって、ああそうだったと思いだし、ほっとしたとたん、まるで私がその約束を思いだすのを待ちかねていたように、芳爺さんが青べかを届けに来た...
山本周五郎 「青べか物語」
...つまり修理ができても、当分のあいだ、船大工の岸へつないでおいてもらう、ということで、それは青べかへ乗るまえに長(ちょう)をはじめとする少年たちと、感情の融和期間を持ちたいと考えたからであって、ああそうだったと思いだし、ほっとしたとたん、まるで私がその約束を思いだすのを待ちかねていたように、芳爺さんが青べかを届けに来た...
山本周五郎 「青べか物語」
...それはまた当分のあいだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...あのことは当分のあいだ忘れているとしよう」だが一つだけ...
山本周五郎 「さぶ」
...当分のあいだ日和(ひより)を見るんですね...
山本周五郎 「新潮記」
...当分のあいだはただ聞かせるだけにする...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...父の手跡で当分のあいだ出入をさし止めるという意味が書いてあった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...当分のあいだ延期とご承知ねがいたい」と...
吉川英治 「三国志」
...(浪士一同の処分は追っての沙汰とし、当分のあいだ、四藩へ分けてお預けの事)と決まった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しかたがないから私は明日から書く小説の稿料を当分のあいだ現地の救済資金の内にでも加えてもらおう...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...当分のあいだの惜別も遺憾なかった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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