...そこから彎曲(わんきょく)した傾斜で聳(そび)える巨大な石垣とに就いてはすでに述べた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一彎の長汀ただ寂寞として...
石川啄木 「漂泊」
...古賀から行徳まではかなりな距離があって水路が彎曲している...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...彎曲した吹き溜りと云うような岸近い特殊な区域に溜っているものだよ...
大阪圭吉 「死の快走船」
...市中の地下鉄と違って線路が無暗(むやみ)に彎曲(わんきょく)しているようである...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...』しか陳ずればレートーは渦卷く塵のたゞ中に亂れて落ちし彎弓(わんきう)と矢とをひとしく拾ひ上ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...不恰好に大きく彎曲した二本の支柱も...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...左手にまるく彎曲してる海岸線の...
豊島与志雄 「道標」
...カドラン街の彎曲(わんきょく)した隧道(すいどう)が歯のような三つの行き止まりを持って控えている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彎曲点が方々で切れて...
中谷宇吉郎 「異魚」
...各点の彎曲率(わんきょくりつ)を測って...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...岸に沿つて彎曲してゐる防波堤の石に腰かけて杖を垂らせばその先きの一二寸は楽に海水にひたる...
長與善郎 「青銅の基督」
...カタパルトを彎(ひ)いた事がある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...彎曲を見動搖を來すを免れぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...鋳金の柱に支えられた彎曲ガラスの屋根に蔽われ...
久生十蘭 「泡沫の記」
...その穂体は大抵一方に彎曲しているのである...
牧野富太郎 「植物記」
...次第に大きな彎月形(わんげつけい)を作っておりますが...
吉川英治 「上杉謙信」
...その屋根の彎曲が柱の支力の表現になるのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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