...軒を僅か上方に彎曲させてあるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ひき上ぐる竿の彎々たるにかゝり来れる一尾の香魚の溌刺たるを捉へて...
大町桂月 「月譜」
...線路の彎曲したところを通過する...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...下腿部(かたいぶ)ガヤヤO型ニ外側ヘ彎曲(わんきょく)シテオリ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...その山の麓の平野に彎形を描きながら東南へと絶えず走つてゐた...
田山録弥 「百日紅」
...二条の彎曲した石の階段が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...逆に吸い込むとペンと言ってもとの向きに彎曲する...
寺田寅彦 「自由画稿」
...谷中の台地から田端(たばた)の谷へ面した傾斜地の中腹に沿う彎曲(わんきょく)した小路をはいって行って左側に...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...彎曲したこちこちの根が...
豊島与志雄 「蓮」
...カドラン街の下にある彎曲(わんきょく)した隧道(すいどう)と三つの行き止まりとを見回ってきたところだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...街角を強く彎曲している巨大な建築素材としてのガラスに呼びかけているのである...
中井正一 「壁」
...後ろに駈けていた青年左賢王が彎刀(わんとう)をもって見事(みごと)に胴斬(どうぎ)りにした...
中島敦 「李陵」
...この場合、ふつうの物質では、棒は円の弧の形に曲り、その彎曲度から、ヤング率が計算される...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...彎曲率を負(ふ)にとればよいのでその凹み方も...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...硝子(ガラス)の中に彎曲(わんきょく)した一本の光が...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ほかの家々と同じく彎曲(わんきょく)した...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...田辺湾の名物で只今絶滅した彎珠の数珠に代えて順礼等を紿(あざむ)き売った者がある...
南方熊楠 「十二支考」
...その大きい花びらの美しい彎曲線(わんきょくせん)や...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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