...弾指(だんし)の間に迫つたのであらう...
芥川龍之介 「枯野抄」
...彼が滅亡は漸く一弾指の間に迫り来れり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...昧者(まいしや)は一弾指間(しかん)にその毒に中(あた)る...
芥川龍之介 「骨董羹」
...わずか一弾指(いちだんし)の間(あいだ)じゃが...
芥川龍之介 「俊寛」
...一弾指頭(いちだんしとう)に脱離の安慰を読者に与うるの方便である...
夏目漱石 「虞美人草」
...ずっと遠くから見ると一弾指(いちだんし)の間(かん)に過ぎん...
夏目漱石 「野分」
...――一弾指の間に何が出来る」と道也はテーブルの上をとんと敲(たた)いた...
夏目漱石 「野分」
...――一弾指の間に何が出来る」今度は誰も笑わなかった...
夏目漱石 「野分」
...一弾指の間に何が出る」「もうでるぞ」と叫んだものがある...
夏目漱石 「野分」
...うれしとおもふ一弾指(いちだんし)の間に...
森鴎外 「うたかたの記」
...もとより仏祖の大用現前は単に言語によるのみでなく、瞬目、微笑、弾指、棒喝等、人間の表現手段の一切によって行なわれる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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