...それから、膝と腰とにわたる、むつちりした、弾力のある、ゆたかな肉づきを味つた...
芥川龍之介 「世之助の話」
...葉子の手はもうめれんすの弾力のある軟(やわ)らかい触感を感じていた...
有島武郎 「或る女」
...可愛(かわ)いい桜桃(さくらんぼ)のように弾力のある下唇をもっていて...
海野十三 「恐しき通夜」
...その丈夫で弾力のある蜘蛛の巣をつき破る方法を考えださなくちゃならんのだ」そのとき三根夫は...
海野十三 「怪星ガン」
...おそろしい弾力のあるかべだ...
海野十三 「海底大陸」
...クッションのように軟(やわらか)くて弾力のある肉付の所有者だった...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...ゴムに似たある特別の弾力のあるかたい物でかためてある...
海野十三 「太平洋魔城」
...ごく薄手の弾力のあるメリヤス地を...
江戸川乱歩 「影男」
...弾力のある肉塊がふたしてしまった...
江戸川乱歩 「影男」
...その弾力のある力づよい想いが太陽と歩調をともにする者にとっては一日はいつまでも朝である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...幾(いく)つでも出来るだけ」Mさんというひとはピチピチとした弾力のある子供っぽい愛くるしい顔をしている癖(くせ)に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...むつちりした弾力のある真黒な拳固を突きやつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...凡てが球面で出来てる硬い弾力のある処女らしい肉体...
豊島与志雄 「二つの途」
...身体に活々した弾力のあるところを見ると幽霊というよりは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ぶつかって来る弾力のある重い体...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...しかも弾力のある手足を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...柔らかい弾力のある躯が...
山本周五郎 「いさましい話」
...しなやかで弾力のある背中の手触り...
山本周五郎 「へちまの木」
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