...そのとき私の胸は喜びに弾むあまり動脈瘤がひどいことにならないかとひやひやものでした...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...しかし十八日に雨が上ると弾むように未知の境に踏入った...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何かまだ弾む気持を持てあましてゐるやうであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...何かまだ弾む気持を持てあましているようであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...「帰って来たら又幾羽でも鵯鳥を獲って差上げます」と何かまだ弾む気持をつたえるような返事であった...
原民喜 「翳」
...里見の弾むような文体に惹かれ...
原民喜 「忘れがたみ」
...ほらあそこに綺麗な人がいる! その声で私の心はまた嬉しさで弾むんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...弾むようにあとへさがって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ところが帳(とばり)の奥の隣室には、母たちや叔母たちが粗(あら)ビロオドの椅子にかけながら、クナアク先生が身を屈めて、フロックコオトの裾(すそ)を指二本ずつでつまんだなり、よく弾む脚で、マズルカの一節一節を演じて見せているところを、柄のついた眼鏡越しに眺めている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...リズムに乗った弾むような快感が一層強まるのを矢代は覚えた...
横光利一 「旅愁」
...急に一同の表情の上に逆な明るさを与えて一層それから活き活きと談が弾むのだった...
横光利一 「旅愁」
...われから坪(中庭)の渡りの辺まで弾むように出て行った...
吉川英治 「私本太平記」
...町の眼も歓呼に弾むことはなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...カチと堅い音をたてて弾むのです...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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