...そして自分を待っているあの錦紗を買いに……と思うともう胸が弾み出していた...
犬田卯 「錦紗」
...彼等は身を僂(ちぢ)めて後脚(あとあし)で地上に強く弾みを掛け...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...まずお月様を征服することじゃ」「まア!」「ロケットという砲弾みたいな形の...
海野十三 「遊星植民説」
...巷間寄り寄りに伝えるところではまだそのほかにお一方(ひとかた)……先王オスカル三世が何かの弾みに侍女に手をつけて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...あの眼! 焼夷弾みたいな女だ!ポポーこうですの?スミルノーフ そ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...手荒なことをするな」「ヘエ――」ガラッ八は弾みのついた毬(まり)のように飛んで行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分平次に対する讃歎に弾みます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐らく弾みの付いた身体へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事はならぬ」二人は争う弾みに...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...そのやさしい弾みをもつた少女の声だけが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...A相手の声がコックだったので彼女は自分の声に潤ひと弾みとを加へた...
原民喜 「街の断片」
...たいへんな弾みよう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一つ弾みをつけて...
火野葦平 「花と龍」
...あの日あの頃の弾みきった呼吸を取り戻してもらいたいものだと思ったことだった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...呼吸の弾み上って来るような強い眸で矢代を見つづけるのだった...
横光利一 「旅愁」
...もし千鶴子が何かの弾みにカソリックの宗麟に滅ぼされた矢代家の特殊な歴史を知り...
横光利一 「旅愁」
...どんと前に落ちた弾みに...
吉川英治 「下頭橋由来」
...「しまった」と儀助は弾みを喰った槍穂を下げて...
吉川英治 「剣難女難」
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