...つつーっと走って弾みをつけると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...うっかり弾みをつければ人間ぐらいわけなく殺せる自分の拳法を...
豊島与志雄 「水甕」
...――絶望と悲歎に打ちのめされてよろよろとなった弾みに...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...手荒なことをするな」「ヘエ――」ガラッ八は弾みのついた毬(まり)のように飛んで行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お鳥の部屋へ御案内を願います」平次の息は弾みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎は弾みきった猟犬のように飛んで行きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何にかの弾みで襟巻が外れたんです」「どんな顔をして居た」「眼の大きい...
野村胡堂 「流行作家の死」
...心の弾みをおぼえた...
原民喜 「遥かな旅」
...いきおい弾みがついて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...多少の弾みがつくから...
久生十蘭 「魔都」
...要するに物の弾みだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして空身の鞍が音をたてゝ弾みあがつた...
牧野信一 「剥製」
...急いで外へ出て見ると、俺のすぐ前へ、ドサンと肉体が落ちて、弾みもしないで、タタキへのさばりやがった...
松永延造 「職工と微笑」
...コティの社長の細君という連想の弾みで...
横光利一 「旅愁」
...上から追いかけて行くことになるのは自然の弾みで...
吉川英治 「江戸三国志」
...よろこんでくれ」と、息の弾みにも、その欣びを昂(たかぶ)らせて、「相手は、分った...
吉川英治 「無宿人国記」
...うるみ声にやや弾みをおびた調子で囁いた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...弾みで書いたり独りよがりになったりしがちです...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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