...強慾で――いやその中でも取分け甚しいのは...
芥川龍之介 「地獄変」
...10.強慾者や我利々々亡者は他人をも彼等に對して業慾にし利己的にならせ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...しかし、あの怪力、あの大食い、あの強慾...
太宰治 「グッド・バイ」
...強慾で非道だといふ評判でしたが...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...強慾(がうよく)だつた寅五郎と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強慾で恥知らずで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...因業(いんごふ)で強慾で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強慾なモール人に身の皮まで剥がれ...
久生十蘭 「海難記」
...おれはどんな守銭奴よりも強慾だ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...虚病をつかひ二天門のほとりに住む強慾非道のお医者を懲らしむるの一席である...
正岡容 「下町歳事記」
...殊にいよ/\滑稽千万なのは河内山と隣接の見知らぬ人の墳墓までが災難にもめちや/\に打砕かれてゐることで富籤の利得に狂奔した強慾手合は...
正岡容 「下谷練塀小路」
...むしろ強慾島伝のほうを古着屋にしてそこから悲劇を発生せしめ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...ある強慾な紅毛(オランダ)流の医者の家に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ところがその隣りに一人の名高い強慾婆(がうよくばあ)さんがをりました...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...なんだい、じゃ前貸しの給金を返せっていうのかい、強慾も程におし、十日の小屋を七日まで割れるほど売ッていりゃ沢山じゃないか...
吉川英治 「江戸三国志」
...十九の夏の晩だった」強慾者...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...かくのごとく天城四郎は、無慈悲だ、強慾だ、殺生ずきだ! そして、女を見れば淫(みだら)になり、他人の幸福を見れば呪詛(じゅそ)したくなる...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??