...強大なる民族の貪婪なる欲望に奉仕するための奴隷となすことなかれ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...葉子は自分の不可犯性(女が男に対して持ついちばん強大な蠱惑(こわく)物)のすべてまで惜しみなく投げ出して...
有島武郎 「或る女」
...なんだかこう、神聖なる刑罰其物のような、ある特殊の物、強大なる物、儼乎(げんこ)として動かざる物が、実際に我身の内に宿ってでもいるような心持がする...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...自分の方は未だ保存している強大なる予備隊に依って一挙に敵を突破する方式であったと見ることが出来る...
石原莞爾 「戦争史大観」
...強大なる原動力を支配し...
海野十三 「地球を狙う者」
...彼等は政治上に於ける官僚団の勢力甚だ強大なるを知るに及で...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼が強大な体力を有していて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明以後は如何に強大なる權力を有する宰相でも...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...爆圧は言語に絶する強大なもので...
永井隆 「長崎の鐘」
...吸い着いた力の予想外に強大なることに驚愕したものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう云う強大な威力のあるものだから...
夏目漱石 「野分」
...下手人の影法師に生命を付与して行く親分の強大な想像力(イマジネーション)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...強大な自信です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...低気圧の強大な西風をしっかり見張らないと」引き続き二時間...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...これら民族の最も強大な増加の傾向...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...目下西比利亜(シベリア)の実権を掌握しております白系露人の有力者を強大なる金力で糾合して一丸となし...
夢野久作 「暗黒公使」
...海運国はいつも世界では強大な国になっている...
横光利一 「欧洲紀行」
...大王はこの強大な国力をもちながら...
吉川英治 「三国志」
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