例文・使い方一覧でみる「強大な」の意味


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...強大なる民族の貪婪なる欲望に奉仕するための奴隷となすことなかれ...   強大なる民族の貪婪なる欲望に奉仕するための奴隷となすことなかれの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」

...麥酒は不意に加へられた強大な壓力の爲めに爆發して...   麥酒は不意に加へられた強大な壓力の爲めに爆發しての読み方
石川啄木 「病室より」

...更に七軍団(十四師団)の強大な兵団をもってパリ西南方から遠く迂回し...   更に七軍団の強大な兵団をもってパリ西南方から遠く迂回しの読み方
石原莞爾 「最終戦争論」

...彼が臨終に於ける囈語(うわごと)は「吾人の右翼を強大ならしめよ!」であった...   彼が臨終に於ける囈語は「吾人の右翼を強大ならしめよ!」であったの読み方
石原莞爾 「戦争史大観」

...強大な成鶏にそだてあげると...   強大な成鶏にそだてあげるとの読み方
梅崎春生 「黄色い日日」

...なかなか強大なるものであった...   なかなか強大なるものであったの読み方
大隈重信 「東亜の平和を論ず」

...非常に強大なものなる事...   非常に強大なものなる事の読み方
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」

...最も強大な美の源泉は...   最も強大な美の源泉はの読み方
高村光太郎 「美の日本的源泉」

...彼等は政治上に於ける官僚團の勢力甚だ強大なるを知るに及で...   彼等は政治上に於ける官僚團の勢力甚だ強大なるを知るに及での読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...あるいは強大な意力にくじかれて突然やんだ...   あるいは強大な意力にくじかれて突然やんだの読み方
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」

...弱い者らの目にはそれが強大な力に見えた...   弱い者らの目にはそれが強大な力に見えたの読み方
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」

...江戸演劇の齎(もたら)す過去の習慣と伝統とは吾人の情緒(じょうしょ)を支配すること余りに強大なり...   江戸演劇の齎す過去の習慣と伝統とは吾人の情緒を支配すること余りに強大なりの読み方
永井荷風 「江戸芸術論」

...アメリカの強大な力に驚嘆したからではない...   アメリカの強大な力に驚嘆したからではないの読み方
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」

...強大なる國家と國家とが對立する時...   強大なる國家と國家とが對立する時の読み方
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」

...下手人の影法師に生命を付与して行く親分の強大な想像力(イマジネーション)に...   下手人の影法師に生命を付与して行く親分の強大な想像力にの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...「たしかに……」大助はかなりの驚きを以て頷いた、「たしかにそれは有り得ないことじゃあない、そしてそれは藤田先生が仰しゃったのかね」「そうではない、竹隈で聞いた色いろの説を総合し、また幕府が水戸老公を帷幄(いあく)へ迎えようとする事実を考えると、そういう懸念が強く感じられるんだ、そして、ここから推考すると、そうした懸念は幕府ひとりでなく、現に動きだしつつある諸藩に就いても云えることだ、単刀直入に云うと、表に王政復古を唱えて、実質的には幕府に取って代ろうとする野望、こいつだ」「それもわからなくはないが、……然しそういう風に足踏みをし始めたらなんにも出来なくなりはしないかね」「押っ付け仕事や仮面を衣(き)た王政復古なら寧(むし)ろ無きにしかずだよ」秀之進はちょっと眼をつむった、「……こんどの維新をよく建武中興に比較する者がある、然しそれとこれとはまったく違うんだ、過去にあった革命維新の類は国内問題に過ぎない、源氏が平氏に代り、政権が朝廷と武家とに相交替しただけで、国家とか国民ぜんたいの運命には無関係だった、けれども我われがいま直面している問題は、国家と国民ぜんたいの興亡に関するんだ、極めて強大な、然も端倪(たんげい)し難いほど複雑な意図をもって、西欧諸国の触手が我われを囲繞(いにょう)している、まかり違えば、この国土も国民もいずれかの国に隷属する結果となるだろう、……いいか大さん、根本的に考え直すというのはここなんだ、政権が朝廷に奉還されることは重大に違いないが、それは国民ぜんたいが国家意識を以て責任を分担し合う上に立たなければならない、これが先決問題だ、単なる政権の交替ではこの解決はつかないんだ、そう思わないか」「どうも現実から離れるような気がするなあ、意味はよくわかるが、例えば、……国民ぜんたいの国家意識ということにしても、それを闡明(せんめい)普及する方法があるかな」「もちろん容易なことじゃあない、国史創(はじ)まって以来の大変革なんだから困難なことはわかりきっている、然し、幕府が大政奉還に隠れて兵馬の実権を保とうとするとか、諸藩が王政復古を名として覇権の座に直ろうとするとか、詰り変貌して遺らんとする封建制の打破があるじゃないか、……苦しいよ」秀之進はそこでもういちど眼をつむった、「困難だし苦しい、だがこの根底の上に立たぬ限り、変革は成っても政権の交替に終ってしまう、これは観念論と云われるかも知れないが、観念の根底がたしかでなく、拙速にかたちだけ造ってもなんにもならない、寧ろ害が遺るということを考えなくてはいけないんだ」困難であり苦しい、そう云いながら彼は東湖の或る表情を思いだしていた...   「たしかに……」大助はかなりの驚きを以て頷いた、「たしかにそれは有り得ないことじゃあない、そしてそれは藤田先生が仰しゃったのかね」「そうではない、竹隈で聞いた色いろの説を総合し、また幕府が水戸老公を帷幄へ迎えようとする事実を考えると、そういう懸念が強く感じられるんだ、そして、ここから推考すると、そうした懸念は幕府ひとりでなく、現に動きだしつつある諸藩に就いても云えることだ、単刀直入に云うと、表に王政復古を唱えて、実質的には幕府に取って代ろうとする野望、こいつだ」「それもわからなくはないが、……然しそういう風に足踏みをし始めたらなんにも出来なくなりはしないかね」「押っ付け仕事や仮面を衣た王政復古なら寧ろ無きにしかずだよ」秀之進はちょっと眼をつむった、「……こんどの維新をよく建武中興に比較する者がある、然しそれとこれとはまったく違うんだ、過去にあった革命維新の類は国内問題に過ぎない、源氏が平氏に代り、政権が朝廷と武家とに相交替しただけで、国家とか国民ぜんたいの運命には無関係だった、けれども我われがいま直面している問題は、国家と国民ぜんたいの興亡に関するんだ、極めて強大な、然も端倪し難いほど複雑な意図をもって、西欧諸国の触手が我われを囲繞している、まかり違えば、この国土も国民もいずれかの国に隷属する結果となるだろう、……いいか大さん、根本的に考え直すというのはここなんだ、政権が朝廷に奉還されることは重大に違いないが、それは国民ぜんたいが国家意識を以て責任を分担し合う上に立たなければならない、これが先決問題だ、単なる政権の交替ではこの解決はつかないんだ、そう思わないか」「どうも現実から離れるような気がするなあ、意味はよくわかるが、例えば、……国民ぜんたいの国家意識ということにしても、それを闡明普及する方法があるかな」「もちろん容易なことじゃあない、国史創まって以来の大変革なんだから困難なことはわかりきっている、然し、幕府が大政奉還に隠れて兵馬の実権を保とうとするとか、諸藩が王政復古を名として覇権の座に直ろうとするとか、詰り変貌して遺らんとする封建制の打破があるじゃないか、……苦しいよ」秀之進はそこでもういちど眼をつむった、「困難だし苦しい、だがこの根底の上に立たぬ限り、変革は成っても政権の交替に終ってしまう、これは観念論と云われるかも知れないが、観念の根底がたしかでなく、拙速にかたちだけ造ってもなんにもならない、寧ろ害が遺るということを考えなくてはいけないんだ」困難であり苦しい、そう云いながら彼は東湖の或る表情を思いだしていたの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...いくら南下してもこの強大なインカ帝国が続いているのを見出した...   いくら南下してもこの強大なインカ帝国が続いているのを見出したの読み方
和辻哲郎 「鎖国」

...強大な筈のインカ帝国が僅か数百人のスペイン人によって如何に迅速に征服されたか...   強大な筈のインカ帝国が僅か数百人のスペイン人によって如何に迅速に征服されたかの読み方
和辻哲郎 「鎖国」

「強大な」の書き方・書き順

いろんなフォントで「強大な」

「強大な」の英語の意味


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