...確かに自分の家だと云ふ強みは出たが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この作家の強みがあるのではあるまいかと思つたくらゐであつた...
太宰治 「津軽」
...印象の強みは、批評の母胎となり批評の端緒(ヘーゲルやマルクスが尊重したあの端緒の意味に於ける)となるものが他ならぬ印象だというその強みは、即ち又それ独特の弱みでもある...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...メートル法の強みであることは云うまでもない...
戸坂潤 「社会時評」
...軍部だけが軍人ではないということが軍人乃至軍部の強みなので...
戸坂潤 「社会時評」
...『朝日新聞』の交換すべからざる強みであった筈だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ブルジョア社会学の悪質な強みなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼女らの弱さは一種の強みとなる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...後者は作品を濃密にする強みを持つ...
豊島与志雄 「文学以前」
...しかし見た処の外観からして如何にも真底(しんそこ)からノラらしい深みと強みを見せようというには...
永井荷風 「妾宅」
...この内職という強みがあればこそで...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...能の演出の様式の確立が助けられたといふ強みがあつた...
野上豊一郎 「演出」
...新しい活動の強みを与えるような偶然の機会があったら...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...原料といったようなものは、交通の発達しております今日および将来では、特殊の原料、例えば水のようなものとか果物ならば桃のようなもので、きわめて持ちが悪いといったようなもの以外は、相当輸送にも耐えますので、無理にその生産地でそれを使って製造しなければならないというほどのこともないと思いますが、風土だけはまったく輸送不可能のものでございますから、それに立脚した工業であってこそ、真に強みのある、いわゆる意味のある地方工業と私は考えているのでございます...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...ソヴェト労農通信員の強みは...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...女の弱身をそのまま男性に対する強みにする方法を飲み込むようになる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...筒鳥の寂びた聲に較べては更に數段の強みがあり...
若山牧水 「梅雨紀行」
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