...強ち硯友社ばかりが戯作者風ではなかったのだが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...今更強ち再興有らずと雖も...
太宰治 「右大臣実朝」
...私は過去を語るのが強ち嫌ひといふ訳でもないが...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...であるからカントがニュートンの物理学を科学の典型と見做したのは強ちカント時代の科学の状態に依存した制限ではなくして...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...それはアカデミーの歴史が古くジャーナリズムの歴史が新しいからでは強ち無い...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...強ち無意味でも不可能でもない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こうした形の根柢的なショックは強ち不思議ではなかったのだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...強ち経済や趣味や口実や弁解とばかり見ることは出来ぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...強ち不自然なことではない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...それで兵主といふものは強ち丸で武の方に關係がないといふことは言へませぬ...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...強ち過言とは思はないのである...
中原中也 「撫でられた象」
...強ちに有り得がたきことゝ斷ずべからず...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...一人当り百九十三票強ちゅうことになる...
火野葦平 「花と龍」
...夫の米(べー)リンスキー(魯国の批評家)が世間唯一意匠ありて存すといわれしも強ちに出放題にもあるまじと思わる...
二葉亭四迷 「小説総論」
...これは強ち一人の論では無く歌よみ仲間には箇樣な説を抱く者多き事と存候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...歴史的に貫之を褒めるならば生も強ち反對にては無之候へども只今の論は歴史的に其人物を評するにあらず...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...私たちは強ちこの事を責めるわけにゆかない...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...それもまた強ちに悪くないと私は快く諦めた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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