...ブランディとラムは一定の強さが無かったら...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...成程(なるほど)強さうな生れつき...
芥川龍之介 「案頭の書」
...一分毎に強さを増して来たのである...
芥川龍之介 「羅生門」
...表現の力強さ、表現の完全さも、我々の頭にはひびきもしない...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...古椅子古トランクの皮じゃ強さがまるっきり違うんだ...
海野十三 「諜報中継局」
...いくつになっても初心(おぼこ)娘の純真さを失わない彼女であった筈だけれども、たびたび見合いの場数(ばかず)を蹈むうちに、矢張一種の厚かましさ、心臓の強さ、と云ったようなものが出来てしまったのであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おびたゞしくふしぎな強さで押しよせた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...沈思黙考しているような強さであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...けれども彼女の強さは単に優(やさ)しい一図から出た女気(おんなぎ)の凝(こ)り塊(かたま)りとのみ解釈していた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...こいつは名前が馬鹿に強さうな癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「きもの」といふ名のもつ廣さ、大きさ、強さは、もつと/\本質的に研究したものへつける題であつたと、蟲の音く夜ごろの凉しさなのに、汗ばんだ...
長谷川時雨 「きもの」
...それがどうかしたはずみに神秘的に飛躍する不健康の強さというものがありとすれば...
平林初之輔 「ヂユパンの癖とヴァンスの癖」
...あとは勘の強さにたよるほかない...
本庄陸男 「石狩川」
...お前の強さうな顔を見て立竦んでる兵隊が...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...利己心の強さはかくべつである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...二重人格式の性格の人知れぬ強さを...
夢野久作 「少女地獄」
...意志の強さを示している...
吉川英治 「新書太閤記」
...叫ばるるごとき強さをもってあふれ出ている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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