...菊池君は力が強さうだと考へる...
石川啄木 「菊池君」
...今日のあなたのお手紙の一字一句をも深い理解と同情をもつて悉(ことごと)くうけ入れる事が出来ますと大きな声で申あげる事の出来る力強さを持つて居ります...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...さまざまの興奮の強さを知ることが出来る...
海野十三 「キド効果」
...大へん樂しく算數を勉強させました...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...いくつになっても初心(おぼこ)娘の純真さを失わない彼女であった筈だけれども、たびたび見合いの場数(ばかず)を蹈むうちに、矢張一種の厚かましさ、心臓の強さ、と云ったようなものが出来てしまったのであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その強さは、日により気象条件によってちがうが、大体高さ一メートルについて、百ヴォルト程度の電圧がかかっているくらいの電場である...
中谷宇吉郎 「吉右衛門と神鳴」
...奉公人の腕っ節の強さは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...喧嘩強さうで――そのくせ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んといふお宗旨の強さでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多分自分では意識しないで、一方の力強さ、あるいは他方のハンサムにひかれて、タイユフェール嬢はこの四十男と若い学生を盗み見たり、ちょっと考えてみたりすることでは適当に割り振っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...これまでにない強さで...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...それはいつかは男に逢えると思っての上での気強さであった...
堀辰雄 「曠野」
...その体験が反省的な根強さも深さももっていない人...
三木清 「語られざる哲学」
...「強さ」と「狡(ずる)さ」である...
矢部貞治 「政治学入門」
...お前が勉強さえしておくれだったら...
夢野久作 「白椿」
...獣(けだもの)の強さ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...善鬼には、強さはあっても、教養はなかったが、小次郎には、それへ加うるに、当世的な鋭智があり、侍の教養も身についていて、それは彼の剣に、渾然(こんぜん)と一つのものになっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしこの放胆な大まかさのうちには古典的な力強さがあふれている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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