...況んやその強さが客觀的妥當性を得るが爲めには...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私は一日一日不思議な強さを獲得して行く様に思われた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...何となくある明るさと力強さとがありました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...自己を乗り越えて進まうとする気力の強さには時々驚かされる事もあつたが...
高村光太郎 「智恵子抄」
...りんとした傲(おご)りと強さがあった...
太宰治 「斜陽」
...見たところ痩せつぽちのさう強さうもない奴なんだけどね...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...軍国の兵力の強さもある意味ではどれだけ多くの火薬やガソリンや石炭や重油の煙を作り得るかという点に関係するように思われる...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...この程度がとりも直さず信念(と欲求)の強さに外ならないのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...自信の強さに驚嘆したのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...毛髪の強さに、年齢により、種類により、また健康状態によって、何か統計的に規則性のある変化があったとする...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...進歩したる人にあらねば真の強さは忍耐(にんたい)にあることを会得(えとく)し得ぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...その強さと影響において...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...こんな体で自分の勉強さえ出来ないのにと云っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...精力などを含めた強さのことであり...
矢部貞治 「政治学入門」
...そのときの自分の強さが考えられない程でした」「…………」「――が...
吉川英治 「大岡越前」
...この像の力強さに及ぶものは一つもありません...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...叫ばるるごとき強さをもってあふれ出ている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかしその強さは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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