...「どうもおれは弱気なもんでね」栄介は苦笑いをした...
梅崎春生 「狂い凧」
...ルパンは決してそんな弱気な男ではなかったけれど...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...『僕は旅団じゅうで一ばん弱気な...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...むしろ孤独な老年の弱気な寂しい愛慾の断ち切りがたさのために...
徳田秋声 「仮装人物」
...弱気な悲観的な信仰を撲滅することは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...弱気なラウペパには出来ないのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...まことに弱気な青年に過ぎず...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...弱気な私を引摺って書き続けさせて居るというのが本当の話である...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...今の弱気な僕の手に月並みな泣き言以外に何が書けるだろうか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...なぜ妙に弱気な行動をなさったのですか」「それを言いたいのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...やばいぞ」弱気な仲間がこの脅しにビビったのを見て...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...むしろ恐慌のセイらしいぞ」と弱気な...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...于禁(うきん)は元来が弱気なので...
吉川英治 「三国志」
...自分が悪へおびき入れた弱気な八郎太の死骸だったが...
吉川英治 「私本太平記」
...弱気な人間はさ……」「私は...
吉川英治 「八寒道中」
...この弱気な友との人生の旅が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かなわぬ恋)という弱気な諦(あきら)めにつつまれてしまうのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何しろ子供の頃からおっそろしく御念の入った弱気な奴だから...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
便利!手書き漢字入力検索