...其聲が段々弱るにつれて...
石川啄木 「散文詩」
...骨は弱るさ」栄介のその感傷的な口調を...
梅崎春生 「狂い凧」
...さちよ君(くん)はね、いつでも、こんなこと、平気でやらかすものだから、弱るです...
太宰治 「火の鳥」
...ポインセチアは次第に弱るように見えた...
寺田寅彦 「病室の花」
...然れども矢疵に遂に弱るとき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...提灯を点(つ)けて歩くからそこに味わいがあるのだ」「あんまり味わいもありませんねえ」「ぐずぐず言わずに早く歩け」「弱ったなあ」「弱ることはねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...このところ返答に窮す」「窮することはない」「弱りましたな」「弱ることはない」「とにかく――その...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがために重きを背負ッて弱るようではいかぬ...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...――それともお琴さんが二本差しているとでも言うのかい」「弱ったなア」「弱ることなんかあるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――それともお琴さんが二本差してゐるとでも言ふのかい」「弱つたなア」「弱ることなんかあるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何が弱るんだ」「若い者が餘計な氣をきかせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かなり暑いので弱る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...行くとこもなし――と弱る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...我は本来の行き方をしたら、近江が、もっと笑はせてくれと注文する、弱る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...チャリングクロス病院まですぐ搬送してくれ」二神経で胃が弱るたちじゃないジェームズ・チェイス氏こと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...それにああいう慢性の神経の弱る病気は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...弱るも道理か……犯人はその兇器の文鎮をチャンと仕事場に持って帰って...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...社長さん大いに弱るも...
吉川英治 「随筆 新平家」
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