...皇帝の弱りきったからだの中を...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ナイチンゲール」
...樹々を震わせ…………………………弱り弱つた名殘の音が...
石川啄木 「漂泊」
...それとも種々なる重荷に弱り果てたのか...
大杉栄 「獄中消息」
...目立って日に日にお弱りになっていらっしゃるように見える...
太宰治 「斜陽」
...聖ルークは大弱りの事件に見舞われ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...世の中の苦労を嘗めつくしてきて弱りはててる...
豊島与志雄 「黒点」
...急に吹き出(だ)したくなつて弱り抜(ぬ)いた事がある...
夏目漱石 「それから」
...力が弱り堅い思索に耐えないほど...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...三五郎弱りきる時...
樋口一葉 「たけくらべ」
...どうも弱り話なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...望の盡きた心と弱り果てた身體に似つかはしい聲で――痛々(いた/\)しく細い吃(ども)り勝ちの聲――で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...佐山君?……え?佐山の声 ……(かまわずつづけていたメロディが弱りきった低い声で歌の文句になる...
三好十郎 「胎内」
...その上心臓が弱り...
武者金吉 「地震なまず」
...これにも弱りましたよ」お登和「味噌汁の淡いのはしようがありません...
村井弦斎 「食道楽」
...願望までが弱り衰えてしまったとは何ともなさけないことだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とにかく香港(ホンコン)へ下(おろ)されちまいましたので弱りました...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...ずいぶん諭(さと)したつもりじゃが」「それは、弱りましたな...
吉川英治 「大岡越前」
...大石殿の断るのが尤(もっと)もか』『……弱りましたの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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