...弱り果てて死んだ...
石川欣一 「可愛い山」
...赤毛のゴリラ銃殺に遭った「狐の巣」と呼ばれる男は多量の出血に弱りはてたものと見え...
海野十三 「流線間諜」
...かうからだが弱りきつてゐてはもういつ死に倒れるかも分らない...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...本當に弱りましたわ...
高濱虚子 「俳諧師」
...その長火鉢と彼女の身体との軽い即き工合……視力は弱り耳も多少鈍ってはいるが...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...作は大弱りである...
夏目漱石 「三四郎」
...急に吹き出したくなって弱り抜いた事がある...
夏目漱石 「それから」
...このことは父がすでに精神的に弱りきっていたことを示すものでした――自分が十分にお金を払わないために相手は罪のことを隠しているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それに、無邪気で、人がよくって、親切で、正直で、飾り気がなくって、男性的で、わたし大好きよ、ああいう男は」みさをがやけにその男のことをほめるので、私は弱りました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...「女優と詩人」の時、セリフを一つとばしてしまひ、三益に小声で注意されたらサア可笑しくなって、吹いたので、三益も渡辺も吹き出してしまひ、大弱りした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうも弱り話なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼は呻き、弱り果て、混亂した、無感覺な樣子に見えたので、私は彼が死にかけてゐるのではないかと思つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は餘りに弱り切つてゐたので――私は暫くの間を措(お)いて云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...古く驢と牛を(あわ)せ耕すを禁じ(驢が力負けして疲れ弱りまた角で突かれる故)...
南方熊楠 「十二支考」
...病気というようなもので肉体が或弱りをあらわすとき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...オミヤゲの荷物……弱りきっていたんですねえ...
三好十郎 「胎内」
...ほとんど唇(くちびる)を動かさないで歌っている)花岡の声 (たえだえに弱り果てた語勢...
三好十郎 「胎内」
...弱り込んだまま寝ているロスコー氏に附添わした...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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