...樹々を震はせ………………………弱り弱ツた名残の音(ね)が...
石川啄木 「漂泊」
...なんとかしてその檻から出てこられないかネ」「さあそれは弱りましたネ...
海野十三 「地球盗難」
...ひどく弱り込んでゐるのを見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...それに照ちやんはもう弱りかけた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...夜をこめて鶏(とり)の空音(そらね)ははかるとも世に逢坂(おおさか)の関は許さじ魂(たま)の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞするなどという恋歌は四季の分類に入れようとしても入れようがありません...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...妻は弱りつつあるのです...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...男子の手を待ってる弱り果てた女のようだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また馬車の動揺のために弱り切っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全く弱り切ってしまってるので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弱り切ったお君の姿を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...祖父が弱りきって日本へ帰ってきたが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...心がつかれ弱りはてたときなど...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...弱りたおれた人々の救護に従事した...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そしてなおも弱り切った声で――「実は私は御両親に今日只今まで...
夢野久作 「白髪小僧」
...お薬も咽喉(のど)に通らないという弱りようで...
夢野久作 「霊感!」
...これには弱りぬいた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あわれでおざってのう」「ごもっともじゃ」「弱りまいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...黒きはさすが弱りぬいた李逵(りき)のもがきか...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??