...斉広には一方にそう云う弱みがあった...
芥川龍之介 「煙管」
...一度も弱みを見せなかつた兄...
芥川龍之介 「雛」
...義雄は自分の顏に心の弱みが少し赤く染め出されたと思へた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...地球の人間の弱みにつけこんでいるのだ...
海野十三 「火星兵団」
...ぼくたちのほうにも弱みがあるんだしね」「あたし...
江戸川乱歩 「影男」
...自然はわれわれの強みに適応していると同じ程度に弱みに対しても適応しているものだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...協力ということができないだけが彼らの弱みではないかと思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...即ち又それ独特の弱みでもある...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...それが彼女の弱みでありまた強みであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あなたの精神の一種の弱みに乗じてあなたを誘惑したことを...
豊島与志雄 「白蛾」
...私はひとの奥さんだから、弱みそで困る...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...固より真淵自身もそれらを善き歌とは思はざりし故に弱みもいで候ひけん...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...もとより真淵自身もそれらを善き歌とは思わざりしゆえに弱みもいで候いけん...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...そして露伴の面白さも弱みも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの人達は自分の弱みの方(ほう)へ引き込まれると...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...弱みがあるというのである...
柳宗悦 「北九州の窯」
...お粂の弱みを突いて...
吉川英治 「江戸三国志」
...味方の崩れや弱みを見たら...
吉川英治 「三国志」
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