...実際また弱みを見せない修業(しゅうぎょう)を積もうともしているらしいのです...
芥川龍之介 「手紙」
...ここで弱みを見せては...
海野十三 「火星兵団」
...お前さんも小八を騙した弱みもあるだろう...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...――文相の権威が一寸でも弱みを見せると...
戸坂潤 「社会時評」
...何か若干の弱みを感じている者でなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...造化は今の体(たい)の弱みに乗じたるものならんか...
野中到 「寒中滞岳記」
...結局自分の方に弱みがある上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...髪の白い弱みで、それくらいのことはあったはずだ」「あの包の中は?」「黄八丈の財布と、手代を刺した匕首(あいくち)と、お琴を縛った細引の結び目と、――それから毛の先を切ったかもじさ、それを頭巾の下に冠(かぶ)って総髪に見せたんだ」「どこからそんなものを」「一度使った物を、あれほどの悪党が持っているはずはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...などと剛強に弱みを見せなかった...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...上記の心の強み(好奇心・野心)と弱み(迷信)の二つの場合は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そこに私の弱みがあったように思われる...
堀辰雄 「楡の家」
...もっといい作品に譲るぜ」「さては私の弱みに付け込んで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...彼等は太吉の弱みを知つて...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...固より眞淵自身もそれらを善き歌とは思はざりし故に弱みもいで候ひけん...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...そして露伴の面白さも弱みも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...向うに弱みがあるんだから」私は...
山川方夫 「愛のごとく」
...お粂の弱みを突いて...
吉川英治 「江戸三国志」
...なぜ待たぬ!」「待つ弱みはない」「卑怯(ひきょう)だ...
吉川英治 「江戸三国志」
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