...一度も弱みを見せなかつた兄...
芥川龍之介 「雛」
...義雄は自分の顏に心の弱みが少し赤く染め出されたと思へた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まるで教養人の弱みであり...
太宰治 「豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説」
...弱み見せたらいかん思て...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...協力ということができないだけが彼らの弱みではないかと思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...――文相の権威が一寸でも弱みを見せると...
戸坂潤 「社会時評」
...「文学的」な良さと弱みとを有っているのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こちらに弱みがありはしたが...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...愛の弱みから彼女へ心配をかけるに忍びなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その自分の弱みが...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...かかる自分の弱みを見せまいとする剛情さ――それは彼の性格を一生支配してゐた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...そこに私の弱みがあったように思われる...
堀辰雄 「菜穂子」
...固より眞淵自身もそれらを善き歌とは思はざりし故に弱みもいで候ひけん...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...固より真淵自身もそれらを善き歌とは思はざりし故に弱みもいで候ひけん...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...神経衰弱みたいになつて...
三好十郎 「「地熱」について」
...弱みを握っているんだもの」女は板戸に向いたまま答えた...
山川方夫 「愛のごとく」
...また、「弱み」のため、それを公表されるのがいやで週に一度ぐらいなら大目にみて別れないつもりかもしれない...
山川方夫 「愛のごとく」
...――大きな弱みだ...
吉川英治 「私本太平記」
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