...弱さからと言つた恐るべく...
小穴隆一 「二つの繪」
...心臓の弱さがハツキリ解る...
種田山頭火 「其中日記」
...何といふ弱さだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...そうしているとまたつい独身ものの気弱さというようなものにも...
徳田秋声 「仮装人物」
...あの氣の弱さうな若い男ぢやありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弱さうではあつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたは自分の弱さを誰か他人の力に捲き付けようとばかりしてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...――「ボンボンオクレ」私は今度はなんの希望も抱かずに、ただ氣弱さから、お前の兄たちの招待をことわり切れずに、T村を三たび訪れた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...議員は肉体の弱さとか苦痛など無縁なように見える...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...崖ふちに添ふて立ちならぶ長屋の端で家構への貧弱さは随一であるが...
牧野信一 「武者窓日記」
...私は知らぬ土地に来た、旅人の心弱さで、黙って二三歩歩きかえして、瘠せて肋骨の出た馬が牽いている方に乗ろうとした...
水野葉舟 「遠野へ」
...文学上の理解力の弱さというようなものが色さまざまのかげとなって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三百枚以上(原稿で)わたせましょうから大した貧弱さでもないわね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...流行作家というものの腰の弱さと...
室生犀星 「芥川の原稿」
...あらいざらい弱さ脆さを吐きだしてしまったあとの...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それを自身の足場の薄弱さを立て直そうともせずに...
「純粋小説論」
...しゃがみ込んでしまった時のような弱さばかりが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その造形力の弱さのゆえに...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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