...かくヨブは人間の弱く...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...これを広くしたら稀薄になって力が弱くなってしまう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分が年齢(とし)を取るたびに痩せて弱くなつて来たのは事実である...
武田麟太郎 「現代詩」
...そんなに弱くてよくこの世の中に生きて行けますね...
太宰治 「市井喧争」
...音が弱くて騒がしい事はなかったが...
寺田寅彦 「蓄音機」
...全く正比例して強くなったり弱くなったりした...
豊島与志雄 「野ざらし」
...多少の重さをおぼえながら時に弱く...
中勘助 「独り碁」
...私の心はひどく弱くなつたのである...
長塚節 「隣室の客」
...その上に身体までも弱くするのです...
羽仁もと子 「女中訓」
...昼間は夜に較べるとずつと痛みが弱く...
北條民雄 「烙印をおされて」
...水の轟きの弱くなるところで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...「斯う体が弱くては...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...たゞ果敢(はか)なく過ぎ去つた夢ばかりを胸に抱いて泣き濡れてゐることは余りに弱くはないでせうか...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...やはり彼等も左ういふ道を踏んで来たのかと弱くも思ひ浮べる場合には...
牧野信一 「浪曼的時評」
...意志の力が実に弱くてだるさもはたにはわからないらしい程のようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私もその事を聞いた時刺撃の害に驚きましたが医学上の説によると刺撃物が胃腸にある内はその力が弱くって胃壁や腸壁を刺撃しても厚い壁だからさほどの害を受けませんけれども先日もお話し申したお腹の口即ち第二の口から吸収されて血液中へ混るとその勢力が激烈になります...
村井弦斎 「食道楽」
...極光が弱く光つてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...老いては血気弱く...
吉川英治 「三国志」
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