...自分達は時々心弱くなつて無人島の生活を夢想する...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...動物の一生涯の中で最も弱く最も危うい時期はすなわち幼時であるにかかわらず...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...だから、エドワード・ハイドがヘンリー・ジーキルよりもずっと小さく、弱く、若かったのだろうと、私は思うのだ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...我儘(わがまま)なくせに人一倍気が弱くて優柔不断な私には...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それでも幾分か日射しが弱くなり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自然に弱くなって来た...
寺田寅彦 「試験管」
...――伯母さんはいつのまにかお国さんが体が弱くておとなしいことから頭痛もちのことまでききだしてもつてこいのお友達だと思つたのである...
中勘助 「銀の匙」
...そうして女が力に於て弱くして...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は気が弱くなり...
中島敦 「悟浄歎異」
...人にむかつては心弱く...
中原中也 「山羊の歌」
...元の印象に比べれば弱くぼんやりしている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...なんて弱くて馬鹿だったんでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...目に見耳に聞いて口惜(くちお)しがらせた恨みのせいもあったかからだが弱くなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またそれが幼い時には弱く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...病的に弱く薄くなりつつある日本の現代の文化を思うと...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...それでは力がずっと弱くなる...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「あんた弱くなっちゃったのね」とか...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...弱くも強くも、猛(たけ)くも優しくも、平家の人たちは、みなそれぞれに高い薫陶(くんとう)をうけていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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