...戀にはたゞたゞ心弱く...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...いざ星人がやってきたときには防衛力(ぼうえいりょく)が弱くて...
海野十三 「三十年後の東京」
...弱くなることもあります...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...或は強く或は弱く...
田山録弥 「小説新論」
...「お前気が弱くて駄目だで...
徳田秋声 「足迹」
...かなりの身長だったが、背は曲がり、頭は胸にたれ、気管支は弱く、呼吸が困難だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...光は弱く鈍り衰えている...
永井荷風 「深川の唄」
...人間の脚が弱く醜くなった...
中島敦 「文字禍」
...さうでなくとも幽門は弱く...
長谷川時雨 「煎藥」
...四人とも氣が弱くて...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...水の轟きの弱くなるところで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...ところで、あれは?」指差す温室端(はし)の小扉は、小部屋に続き、中では別な電球が桃色の笠で、弱く光っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...蒲団をかぶせたりして音を弱くして聴くのである...
宮城道雄 「レコード夜話」
...意志の力が実に弱くてだるさもはたにはわからないらしい程のようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...目に見耳に聞いて口惜(くちお)しがらせた恨みのせいもあったかからだが弱くなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忠兵衛は心弱くも...
森鴎外 「渋江抽斎」
...霊魂は弱くなればなるほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...港の燈の火の舟人を招く力がしだいに弱く一つにはまた和船の船子(ふなこ)までが烈しい労働をいやがり...
柳田国男 「雪国の春」
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