...岡君らしく過敏に考え過ぎて弱い体質をますます弱くしているようです...
有島武郎 「或る女」
...彼のためにその弱い体を運んで面会をしては彼の面倒を見ました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...弱い体を押して運動をつづけていると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...足下は弱い体でもあり...
大杉栄 「獄中消息」
...「君はそんな弱い体をしてゐながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...負けぬ魂だけは弱い体躯を駆って軍人党と挌闘(かくとう)をやらせた...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...こうした弱い体で...
徳田秋声 「新世帯」
...こんな弱い体で……...
徳田秋声 「新世帯」
...精根の続かない彼の弱い体としては仕方のないことかも知れなかったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...自分の弱い体質や小食から推して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は小さな胸に、弱い体に、なにごとかあるときにはそれらの「を」の字に慰藉を求めてたので、彼らはよくこちらの思ひを察して親切に慰めてくれた...
中勘助 「銀の匙」
...自分では弱い体という風に考えずにいるのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...働くものは弱い体を有(も)ってはいられません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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