...年をとつた体(からだ)の弱い母親に逢ふが...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...而も僕は又足の弱い子を遠い旅に送つた親のやうに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...きっと病気になって死んでしまうよ」「弱いことをいうな...
海野十三 「火星探険」
...蝋燭の弱い光はやっと一間四方を明るくする丈けで...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...僕は風にも堪えぬ弱いからだの足下が...
大杉栄 「獄中消息」
...人間ほどに歯や腸胃の弱い動物も人間以外には一種もない...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...これは弱い性格の人間の特徴かも知れませんが...
太宰治 「わが半生を語る」
...気の弱い人が保険会社の勧誘員に掴まったように...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...今更そんな気の弱い事でどうするんだ...
野村胡堂 「悪人の娘」
...亥刻(よつ)までは家へ帰るまいと思ったのでございます」気の弱い新吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「じゃ行ってみるとしようか」平次はその弱い武家に興味を持ち始めた様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...理性も研究心も強く鋭いのに霊性(たましい)の力の非常に弱い人もある...
羽仁もと子 「たましいの教育」
...よく其か弱い身に障りもしませぬか...
樋口一葉 「十三夜」
...私達の立場が弱い理由がおわかりでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...普通一般の人々におけると同じような空虚な力弱い判断が見出されるのは一体どうしたわけであろう((c)確かにそういうことがあるのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
......
八木重吉 「貧しき信徒」
...その若大将の奥さんが身体(からだ)が弱いので...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...女の皮膚は弱いというが鏡にかえて剣を抱けば剣は正義の心を強めてくれるわたしはすすんで荊棘(けいきょく)へ入る父母以上の恩に報いる為にまたそれが国の為と聞くからに楽器を捨て...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索