...これは光の弱い恒星やまた太陽黒点中にしばしば現われるものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...足の弱い奴(やつ)なんぞ相手にしていられるもんかと...
伊藤左千夫 「廃める」
...そしてずいぶんひたむきにもなれるくせに気の弱い私は...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...音楽には弱い火星人だった...
海野十三 「火星探険」
...……文福釜では弱い...
海野十三 「金属人間」
...誰もが決ったように自分の弱い方の眼でそれをするが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...からだが弱いので...
太宰治 「正義と微笑」
...体の弱い孤児や病気の孤児を看病している...
永井隆 「この子を残して」
...名前は弱い武者修業見たようですが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...身体の弱い者に、無理な勤めをさせ、少しでも休むと、物も食わせないばかりか、犬畜生にも劣った折檻(せっかん)をされ、とうとうもう助からないという大病人になってしまいました」「…………」「そうなると、助からない病人の世話をして葬(とむら)いを出すのが馬鹿馬鹿しくなって、私に五十両という大金を工面させて、死骸同様の娘を無理強いに親許身請をさせ、万一丈夫になった時は、二度の勤めをさせるという証文まで取って、ときどき医者をよこしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気の弱いわたしはそこまで立入った問(とい)は心がゆるさなかったので...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...そんな時には弱い子供に打たれても...
松永延造 「職工と微笑」
...人間は弱い...
三好十郎 「肌の匂い」
...アクを取ってしまったら何のジャムでも弱い火で気長に煮ないと後に砂糖がジャリジャリしていけません...
村井弦斎 「食道楽」
...」そこで、耳長さんは、気が弱いのに、何でも知りたがるくせがあるので、早速その話にのつて、目を丸くして言ひました...
村山籌子 「耳長さん と あひるさん」
...女の躯に弱い部分のあることを知らされたので...
山本周五郎 「風流太平記」
...その愉快さ……同性愛の深刻さ……人肉の美味(うま)さ……毒薬実験……裏切行為……試斬(ためしぎ)り……弱い者苛(いじ)め……なぞ種々様々のタマラナイ光景が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...女の型どおりな弱い女ではなくなっていたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
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