...弱いものの味方をして見るのが常だった...
有島武郎 「或る女」
...小さい弱い木虱は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...土耳古(トルコ)の勢力は弱い...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...人力車に乗っても足の弱い老車夫だと相当に時間を費した...
高浜虚子 「丸の内」
...幸子のような気の弱い者にはとても妙子をそんな工合に動かすことなんか出来る筈(はず)はない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...気の弱い国経はそんな有様を見ながらどうすることも出来ず...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...胸の中で響くような朧(おぼ)ろな弱い声で歌った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――そこへ行くと男にはまた弱いものを憐(あわ)れむという美点があるんだからな...
夏目漱石 「明暗」
...「あいつが気が弱いもんじゃけん...
林芙美子 「新版 放浪記」
...弱い病身ではあるが...
葉山嘉樹 「遺言文学」
...臆病な、気の弱い、箸にも棒にもかゝらぬやくざものだ...
平出修 「逆徒」
...力弱いデキウス、ガッルス、エミリアヌス、ヴァレリアン、ガリエヌスの治世は、かかる活路を与え、その結果として野蛮人の一般的侵入を蒙った...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ふとした事にも身の振方を變へてしまふ心弱い人間を描いて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...弱い、もろい、そして何かの手で気まぐれに作られた人間が生きて行くことに耐えて行くためには、誰しも実は、たいがい、そうではないのかしら?お前は、ただの人間だ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...懐疑に強い者は、信仰に弱い...
柳宗悦 「民藝四十年」
...障子には燭光の弱い電燈の明りがさしているし...
山本周五郎 「季節のない街」
...子供も弱いながら発育していった...
山本周五郎 「藪落し」
...体が弱いと思ったら...
吉川英治 「醤油仏」
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