...か弱い足は、するどいナイフでつきさされるようでしたが、いまはそれを感じないほどに、心のきずは、もっともっと痛んでいるのでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...気の弱い婦(おんな)であるから...
泉鏡花 「婦系図」
...しかし弱い弾性しか持たぬおしべは虻の努力に押しのけられて...
寺田寅彦 「沓掛より」
...女の立場はいつの場合でも弱いんですから...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...九衛(えい)の霊公は極めて意志の弱い君主である...
中島敦 「弟子」
...弱い者を徹底的に労(いた)わるという教育である...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...「治助――という男で」「強いんですね」「平常(ふだん)は至って弱い男ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...覆面、黒裝束、兩刀を少し閂(かんぬき)に、強いやうな、弱いやうな、得體の知れない手觸りですが、北條左母次郎(さもじろう)はもう、相手の見境もありませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は気が弱い上に...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...あれは氣が弱いのだから元氣をつけてやらなくちやならない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...赤黒くなった坊主頭が弱い電光に鈍く光っていると...
北條民雄 「いのちの初夜」
...その将来の普及についてはどれだけの希望を有とうとも疑いもなく過去の時代には弱い力でしか働かなかった道徳的抑制という妨げを別にしては1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...当然弱い者の方こそ喜んで人の叱正を受け入れるべきで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さような心弱いことでは自ら墓穴を掘るようなものじゃ...
山本周五郎 「新潮記」
...そして、彼女にこの定文句が通じないのを見ると、彼はブルトン語でかう言つた、『死んだんだ!』『死んだ!‥‥』と彼女は老年者の顫へ聲で、弱い幽かな、谺が無意味の文句を繰り返しでもするやうに、その言葉を繰り返した‥‥なるほど、彼女はこんな事ではないかと臆測してはゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...肺臓(はいぞう)の弱いお米は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弱い者のいうことほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まともな信条を遥かに超越した実行者による醜怪かつ邪悪な一種の実験なのだろうか? 心弱い時に私の中にあったのは...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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