...弦(いと)を離れた矢よりも早く...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...弓と弦とを回転させることを許さぬ点とだけが違っていることを知った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...お父さん」弦三は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ちょうど弦の要求するエネルギーを必要にしてかつ有効な位相において供給しなければならない...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...これが寄り集まって一つの「和弦(かげん)」のようなものを構成していると見られないことはない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...腸胃の為に弦斎さんのタラコン散を常薬にして居ます...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...薄雲に下弦の月は隠れているが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そして弓弦が鳴る...
山本周五郎 「おばな沢」
...弓弦(ゆづる)を試し...
吉川英治 「親鸞」
...弦之丞が話しかけてくれはしまいかと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...これも銀五郎の導きであろう」弦之丞は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いよいよ時節がまいりました」「だけれど、たみや……」とお千絵は、躍りたつよろこびを、冷たい理性で打ちけしながら、「どう考えてみても、弦之丞様が、江戸へお戻りなされる筈がない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「そりゃ、弦之丞様には、腕に覚えもございましょうが、足場の悪い根岸の闇、欺(だま)し討(う)ちや、飛び道具という策(て)もございますから、必ず、ご油断をなさいますな」「そこまで物を案じては、いわゆる取越し苦労というもの...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞は倒れながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「弦之丞!」やむなく浅間丈太郎がいった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「寄りつくものは一太刀(ひとたち)に薙(な)ぐぞ」徐々と力の練りだされてきた弦之丞は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ウーム」と弦之丞...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...柳剛流(りゅうごうりゅう)の猛者(もさ)湧井(わくい)道太郎と、悪鬼のように斬ってかかる孫兵衛の死にもの狂いに、さしもの弦之丞、刻一刻と苦闘に迫っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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