...その次の瞬間、弦三の眼の前に、瓦斯(ガス)タンクほどもあるような太い火柱(ひばしら)が、サッと突立(つった)ち、爪先から、骨が砕けるような地響が伝(つたわ)って来た...
海野十三 「空襲葬送曲」
...いでさらば我は白木の真弓に弦を張って今までのだらけ切った心を取り直し...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そうして多数の作者より成る連句はまさに一つの管弦楽に類していると言ってもはなはだしい不倫の比較ではあるまいと思われるのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それより鈍い唄声に管弦楽の用をしていた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...このうち最近ワルターがパリの管弦団を指揮したレコードが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...全く同じ配役と同じ管弦楽を...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「ヴァイオリン協奏曲=ニ長調」をドゥシュキンのヴァイオリンで作曲者がコンセール・ラムルウ管弦団を指揮したのが近頃の面白いレコードだ(ポリドール鑑賞会)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...窓から広場の先へ見える教会堂の時計台が弦月の薄霞の中に森閑とたたずみ...
牧野信一 「サクラの花びら」
...それとも厭(いや)か……それを」「無理じゃ……」弦之丞は良心の苛責(かしゃく)と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...旅で暮らそうと誓っていた弦之丞である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...道が違うようではないか」弦之丞が立ち止まると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞様も弦之丞様だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞――」とからみついた閃光(せんこう)がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞も、無論、それをお綱の声と聞いたであろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...きょう偶然に会ったことはうれしかったが、それは、悲恋の幻滅を知る日であったか、とお米は相手の冷やかさに血を熱くして、「弦之丞様、今申した私の願いは、おききなさって下さるのですか、それともお嫌とおっしゃるのでございますか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ふたたび徳島海部(かいふ)の同心に追われた弦之丞とお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞はかの女の無事をまずよろこんだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...関所破り!その声は、弦之丞とお綱が、剣山から斬りぬけてきた騒ぎに違いない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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