...盲目の先生は、弦を支える駒を、楽器のあちらこちらに上下させて、それが提琴と同じ音調になるようにし、彼の琴を西洋音楽の音階に整調した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...聖弦寺(せいげんじ)を一覧した...
海野十三 「千早館の迷路」
...風を孕(はら)んで弓弦のように張り切った索具が切れる...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...つまびきの三弦の音がして「夜の雨もしや来るかと」とつやのある低い声でうたう...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...弦楽四重奏曲は、ハイドン独特の境地で、七十七曲のうちから「セレナーデ」(作品三ノ五)「皇帝」「雲雀(ひばり)」その他十数曲を挙げられるだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...レコードではルービンシュタイン(ピアノ)とロンドン・フィルハーモニック管弦団をバルビロリの指揮したのが優(すぐ)れている(ビクターJD六七―七〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...弦(つる)を放れた矢のごとく走ッていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...弦を放たれた一矢の矢うなりがした...
吉川英治 「三国志」
...銀五郎ではないか」弦之丞は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...四、五町来ると、屏風(びょうぶ)坂から鶯谷(うぐいすだに)のさびしい山蔭、もう、ここらでよかろうと万吉、「もし、弦之丞様、弦之丞様」と、呼びかけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お礼の言葉もござりませぬ……」弦之丞は冷静になるべく悶(もだ)えていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞刺殺の目的が果たされたのちは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それを知っている万吉の立場では、いかにお綱の心を汲(く)んでも、弦之丞へ向って、今日まで、どうもその二重の恋を取次ぎにくかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞は悩ましい肉感に怖れた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞でございました」「して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いずれ弦之丞を刺殺すれば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞は何かに腰をかけて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...弦之丞はそこへ来ていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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