...弥三左衛門は、その首を手にとって、下から検使の役人に見せた...
芥川龍之介 「忠義」
...きょう私がいよいよ吉弥を身受け致します...
岩野泡鳴 「耽溺」
...然れども連日の東風弥々吹き募り...
太宰治 「津軽」
...南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」「心配かけたの」「自分の災難よりも辛いや、見ちゃおれませんでしたよ...
直木三十五 「南国太平記」
...弥次馬共が英国へ行った事もない癖に...
夏目漱石 「虞美人草」
...これあるいは前に掲げた森弥次郎かも知れぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...「弥次喜多」大辻と二人組で芝居するのは...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ベアトリーチェが弥(いや)が上にも空想的気分を高めたからであった...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...弥々熱心な日本語研究生であつた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...同年九月二日には父弥五右衛門景一死去いたし候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...香以自己は寿阿弥と号し、幾(いくば)くもなくこれを河竹新七に譲って、梅阿弥と更めた...
森鴎外 「細木香以」
...なんの先生だえ」「おうれこれは」弥市はまたはねた...
山本周五郎 「似而非物語」
...それは自分でよくわかってるんです」老人は辰弥を見てきいた...
山本周五郎 「季節のない街」
...弥九郎は咳(せき)をし...
山本周五郎 「半之助祝言」
...――太田弥兵衛もそうだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...」反耶は卑弥呼を見詰めながら...
横光利一 「日輪」
...出(い)ずべきはずの弥次(やじ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「唐草の親分」九鬼弥助は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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