...彼の所へ弟子入りをしたいと云つて手紙をよこした...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...日本ならば腹話術師よりも声色(こわいろ)屋に弟子入りすることになる)第二回を受持ったアダムスは...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...すでに僕の方で向うに「弟子入り」していたのだった...
大杉栄 「続獄中記」
...そのまた弟子入りということも簡単なものであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...すなわち明治七年の三月十日で文久三年の三月十日に師匠へ弟子入りをしてから正に丸十一年で(礼奉公が一年)年明けすなわち今日の卒業をしたのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今日よりその方のところへ弟子入りをいたします...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今度は直ぐ他の銭のとれる師匠の所へ弟子入りをするといふ様な洵にどうも薄情な世渡りになつちまひました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...シーボルトに弟子入りしてゐるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...士連中の弟子入りが無かったが――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...当時有名な坂東力寿さんのところへお弟子入りしているということ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これがその三一旦那から頂戴に及んだ短冊でげして」「そうか、貴様が贔屓(ひいき)になる三一旦那というのが和歌を詠んで、貴様に見せた、和歌の和の字も知らない貴様も、旦那のものだから無性に褒(ほ)めて置いたが、中身は何だか一向わからん、それで後日糺問(きゅうもん)されると困るから、一応おれに見て講義をして置いてくれというわけだな」「まさに仰せの通り――鐚儀、お弟子入り、お弟子入り」「どれ見せろ」と神尾主膳が、鐚の手から短冊を受取って、それを上から読みおろしてみると、かながはで、蒸気の船に打乗りて、一升さげて、南面して行く「何だ、これは」神尾が、甚(はばはだ)しく不興な面をして、短冊をポンと抛(ほう)り出したものですから、鐚があわててこれを拾い上げて後生大切に袖で持ち、「めっそうな!大尽(だいじん)のお墨附! めっそうな」仰々しく取り上げて、恨み面にじっと主膳の面を見上げていると、「貴様の贔屓を受けている三一旦那とやらは、いったい何者だ!」主膳が、怒鳴りつけるように一喝(いっかつ)したその調子が変ですから、鐚があわてて、逃げ腰になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...五男のポオル ――マチスとか申す画描きのところに弟子入りさせて下さい...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そして彼の知合の道場に新吉を弟子入りさせたが...
牧野信一 「淡雪」
...はるばる下町からのてまで上ってきて圓生のところへ弟子入りした...
正岡容 「小説 圓朝」
...父は私を家庭に置くことさへ後妻に遠慮して私を仕立屋の叔母の家へ弟子入りさせたりした...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...寿女さんが師匠の許をひく数日前に弟子入りしたのだから...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...きっと弟子入りのことはお願いしてみよう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...弟子入りを頼むと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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