...従兄弟君、怒ツたのかい...
石川啄木 「漂泊」
...その山代(やましろ)のオホツツキマワカの王は弟君イリネの王の女の丹波(たんば)のアヂサハ姫と結婚して生んだ御子は...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...また頼家公のお弟君の千幡さまには関西三十八ヶ国の地頭職をお譲りになられたのですが...
太宰治 「右大臣実朝」
...一方お弟君の千幡さまの将軍職たるべき宣旨を乞ひ...
太宰治 「右大臣実朝」
...相州さまの御弟君武州時房さま...
太宰治 「右大臣実朝」
...その人がフィリップ殿下の秘密の弟君とならば...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...聖(セント)ジョージ神学校校長で亡きイライアス・ホイットニ神学博士の弟君であるが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...それと同じ頃には又「現今家族制度の弊など論ず」「楠病院なる楠目氏を訪ふ 手術後経過よしとなり弟君も来れり...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...武子姫と共に――良致男爵は籌子夫人の弟君に当られます...
長谷川時雨 「九条武子」
...なおまた鏡如様の弟君の惇麿(あつまろ)様(光明師)へ子姫が...
長谷川時雨 「九条武子」
...緋鯉(ひごひ)に餌(ゑ)をやる弟君(おとヽぎみ)と共(とも)に...
樋口一葉 「曉月夜」
...弟君の陛下の後宮(こうきゅう)へその人がはいられるということでどんな気があそばすだろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一番お若いアナスタシヤ殿下の兄君か弟君か……いずれにしても...
夢野久作 「死後の恋」
...「われらは王軍である」「令旨の軍隊だぞ」許の将士は、口々にいって、門の守兵を四角八面に踏みちらし突き殺し、拒(ふせ)ぎ闘うひまも与えず閣中へ混み入って、折ふし今日も遊宴していた丁儀、丁を始め、弟君の植をも、ことごとく捕縛して車に乗せ、たちまち、(ぎょう)の魏城へ帰ってきた...
吉川英治 「三国志」
...植弟君が口を開けば...
吉川英治 「三国志」
...千種殿(ちぐさどの)の弟君が...
吉川英治 「私本太平記」
...たとえば、彼と会いたさに、それとなく、行き交(か)う武者などに、「鎌倉殿の弟君、九郎御曹子様のお住居はどこでしょうか...
吉川英治 「源頼朝」
...鎌倉殿の弟君といえば...
吉川英治 「源頼朝」
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