...巻物は弛んでいる方の端から書き始めるのだが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...原理としてその張り詰めたものが弛む形になつてゐるのであるから...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...弛んで下へ落ち掛かつた目金の上から...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...一歩一歩と高調する戯曲的内容を導いて最後の最頂点に達するまでに観客の注意の弛緩(しかん)を許さないのであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...終に気力弛み生捕(いけどり)に合い候事毎々に御座候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼はしいて顔面の筋肉を弛(ゆる)めてこう云った...
豊島与志雄 「恩人」
...その頬が弛んでくるのを待って...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...――銭形の平次親分も箍(たが)が弛(ゆる)んだね」「何?」「柳橋で殺された芸妓の奴は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この意味に於いて政治的意識の弛緩は...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...「力で圧へられてゐる者は力が弛めば必ずはね返します...
牧野信一 「悲しき項羽」
...弛緩(ゆるみ)が来てはならぬとの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...共に純粹持續の弛緩にもとづく...
三木清 「認識論」
...相手の弛緩(しかん)した顔を...
山本周五郎 「花も刀も」
...みるみる弛んで来るに連(つ)れて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼は彼女の姿が見えなくなつてからも長らくそのまま弛んだ氣持ちでそこに立つてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...すぐその弛緩(しかん)をひき緊めるべき職責に駆られていた...
吉川英治 「私本太平記」
...大きく弛(ゆる)く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...弛緩(しかん)したような朝鮮女が...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
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