...その時から漢民族の国家生活としての力が弛緩しております...
石原莞爾 「最終戦争論」
...こうして兵制が乱れ政治力が弛緩して参りますと...
石原莞爾 「最終戦争論」
...忽ち風紀が弛(ゆる)んで来るは必定...
江見水蔭 「備前天一坊」
...少しの弛(ゆる)みをも見せない国師の前に坐つて...
薄田泣菫 「茶話」
...まるで締めの弛んだ古釘を打ち直しでもするやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...それで気持の弛緩(しかん)が無く一時間の旅でもあんなに大仕事のように思われて来るのかね...
太宰治 「雀」
...夫の体がにわかにぐらぐらと弛緩(しかん)し出して...
谷崎潤一郎 「鍵」
...慾で気の弛(ゆる)んだところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうもこう弛(ゆる)みますと...
夏目漱石 「門」
...心の張りがすっかり弛(ゆる)んでしまったからだ...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...一日の長い緊張は弛(ゆる)んで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それまで父の手をしっかりと握っていた自分の手を心もち弛(ゆる)めた...
堀辰雄 「幼年時代」
...興奮と弛緩(しかん)とをかねた状態なのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...スープ大匙五杯入て弛め塩胡椒にて味を付け弱火にて二...
村井弦斎 「食道楽」
...同時に気が弛(ゆる)んだらしくグッタリとなった品夫は...
夢野久作 「復讐」
...弛(ゆる)みかけた...
吉川英治 「大岡越前」
...毛ほどでも弛(ゆる)みを見せれば武蔵の刀は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の生活の弛緩を責める代わりに自分がより高くならないことでイライラする...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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