...」お嬢さんは手を引込(ひっこ)めた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...旦那を送り出して引込(ひっこん)だばかりの奥から...
泉鏡花 「婦系図」
...大恐龍が海の中から首を出したり引込めたりするように見えるだろう...
海野十三 「恐龍艇の冒険」
...引込(ひっこ)んだ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...高声器の中に引込んでしまった...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...必然的に次の行動へじりじり引込んでゆく...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...盥の手が引込んだ...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...この「事実らしからぬこと」を次の三引込線に帰せんとするものなり...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...左手の日本館へと引込まれた...
徳田秋聲 「歯痛」
...彼が片隅(かたすみ)に引込んでむっつりしてるのを眺め...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私が彼女の上機嫌に引込まれて...
豊島与志雄 「理想の女」
...周章てて引込むし...
直木三十五 「南国太平記」
...困ったものだよ副将軍と言われるお人が一国さて置き半国ばかりの政事ができぬか家来は不服で四方に分散お前もまことに摺古木野郎(すりこぎやろう)だ高を差出し十万余りの賄(まかな)い貰って引込み思案が相当だんベエチャカポコ チャカポコチャカポコ チャカポコそれはさて置きゾロゾロいなさる閣老参政その他の役人分別ついたか因循姑息(いんじゅんこそく)も時によります歌舞伎芝居の上使の壱岐さん田舎(いなか)ざむらい...
中里介山 「大菩薩峠」
...と、その中から、此の家の主人らしい赤髯(あかひげ)の男が出て来て、暫く趙の父親と何やら話をしてから、奥へ引込んだ...
中島敦 「虎狩」
...「舌を噛まれて驚いて引込めた時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...休職願を出していて――清水 それを引込めてください...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...蝙也は急に引込めて笑った...
山本周五郎 「松林蝙也」
...いつの間にか楽屋に引込んでしまったカルロ・ナイン嬢のあとに...
夢野久作 「暗黒公使」
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