...それに引替えて父の方は...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...平公夫婦の毎日里の方へ下りて行くのに引替へて...
田山花袋 「歸國」
...それに引替えジナイーダは...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...引替えの品は確かに頂戴した...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳の悪いのに引替えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに引替えて麦は陸上に霜枯れの時代から蒔(ま)き初め...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...しかる上は健三離縁本籍と引替に当金――円御渡し被下(くだされ)...
夏目漱石 「道草」
...それでは引替えにお代を上げますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取替へ引替へ妾をつれ込んで來るんですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...饗応の満足に引替えて...
福沢諭吉 「日本男子論」
...警戒却て無益なり前の鵜(う)ノ島(しま)の話に引替えて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...のたうち廻ッて腸(はらわた)を噛断(かみちぎ)る……初の快さに引替えて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...大領主の恩恵に頼ることなく彼らの食料と引替えに何物かを与えることが出来るというようになっていなかったならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...単なる商工業国においては、国内の競争と資本の豊富とは、粗生生産物に比較して工業品の価格を著しく下落せしめるので、工業に使用される資本の増加は、これと引替えに、増加せる食物量を獲得し得ないこともあろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...同時に支那は、食料品は莫大にあり領域は広大なので、輸出と引替えに、この国の生活資料の年貯蔵が眼につくほど増すほどの分量を輸入することが出来ないということも、これと等しく明かである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...印税なれば初版一冊分をそっくり陶器と引替えに支払わなければならない...
室生犀星 「陶古の女人」
...兼て引替御用を勤めてゐた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...引替御用とは爲換方(かはせかた)を謂(い)ふのである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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