...「金瓶梅(きんぺいばい)」を書き引替えで稿料を持ってきてくれた雑誌社の金を全部渡す...
田中英光 「野狐」
...一椀の飯を尽されると共に一人の小姓は直に下って代りの汁椀を持って出てそれと引替える...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それに引替えて麦は陸上に霜枯れの時代から蒔(ま)き初め...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...これは習った事を直ぐにそのまま現金と引替に出来ぬ方で...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...今直ぐに銭に引替え得る技術的学問である...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...普賢像を引替える折を狙(ねら)いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取替へ引替へ妾をつれ込んで來るんですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...取換引替え蓄えた妾の一人で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...偽の本国ドルと引替えに...
久生十蘭 「あなたも私も」
...二妾三妾随時随意にこれを取替え引替うるもまた可なり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...お勢の落着たに引替え...
二葉亭四迷 「浮雲」
...観る者の心までが蒼(あお)く染りそうなに引替え...
二葉亭四迷 「浮雲」
...出た時の勢(いきおい)に引替えて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼らが生産し得る生産物の追加分と引替えに単に農業労働量の追加しか得られないならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...全くつかれとは引替えにならないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...印税なれば初版一冊分をそっくり陶器と引替えに支払わなければならない...
室生犀星 「陶古の女人」
...兼て引替御用を勤めてゐた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...藩札の引替(ひきかえ)を始めても苦しゅうはござるまい』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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