例文・使い方一覧でみる「引張り」の意味

...至る処引張り回されて... 至る処引張り回されての読み方
押川春浪補「本州横断　痛快徒歩旅行」

...茶店から引張り寄せた早瀬に... 茶店から引張り寄せた早瀬にの読み方
泉鏡花「婦系図」

...引張りだされているという感じであった... 引張りだされているという感じであったの読み方
海野十三「火葬国風景」

...博士は大金庫の中から設計書類の一つを引張りだした... 博士は大金庫の中から設計書類の一つを引張りだしたの読み方
海野十三「共軛回転弾」

...ズルズルと物蔭へ引張りこんだ... ズルズルと物蔭へ引張りこんだの読み方
海野十三「深夜の市長」

...一冊の切抜帳を引張り出して... 一冊の切抜帳を引張り出しての読み方
海野十三「未来の地下戦車長」

...自分達の塹壕に引張り込まうとするが... 自分達の塹壕に引張り込まうとするがの読み方
薄田泣菫「茶話」

...革表紙の大形の手帳をその中から引張り出した... 革表紙の大形の手帳をその中から引張り出したの読み方
薄田泣菫「茶話」

...」上司氏は帯の間から自慢の懐中時計（くわいちゆうとけい）を引張り出した... 」上司氏は帯の間から自慢の懐中時計を引張り出したの読み方
薄田泣菫「茶話」

...淫売婦に有無を云はさず乱暴に引張りあげられたのを... 淫売婦に有無を云はさず乱暴に引張りあげられたのをの読み方
武田麟太郎「釜ヶ崎」

...どうやら材木小屋の下を潜（くぐ）って深い穴蔵（あなぐら）の中へ引張り込まれて行くように思われてきました... どうやら材木小屋の下を潜って深い穴蔵の中へ引張り込まれて行くように思われてきましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...背の低い人をわざと人中へ引張り出してその身（み）の丈（たけ）を測って見せるような心なき仕業（しわざ）に似ておりますが... 背の低い人をわざと人中へ引張り出してその身の丈を測って見せるような心なき仕業に似ておりますがの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...道庵を引張りに来た男は... 道庵を引張りに来た男はの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...理想に引張り込んで... 理想に引張り込んでの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...三本の材木を引張り出しました... 三本の材木を引張り出しましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...引張り出されたよ――ところで... 引張り出されたよ――ところでの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...彼の巻毛の一つを冗談に引張りながら... 彼の巻毛の一つを冗談に引張りながらの読み方
ナサニエル・ホーソン　Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」

...いつとなくこれを自分の智識の領分に引張り込んで解こうとする傾きがあって...
柳田國男「野草雑記・野鳥雑記」