...折重なった人々がようやく二人を引分けた時は...
有島武郎 「カインの末裔」
...たちまち寸々(ずたずた)と引分けられ...
泉鏡花 「婦系図」
...居合せた者が仲へ入ってやっと引分けている内に...
海野十三 「白蛇の死」
...兎に角この組討は引分けられたが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...尾張氏と物部氏の系圖を引分けました...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...無事に引分けとなってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お嬢さんと引分けられ...
中里介山 「大菩薩峠」
...二匹の猛獣は疲らせるよりほかに引分けようがなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...平次の十手も引分け兼ねました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女同士――老いたると若いのとの喧嘩を引分けなければならなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お仕舞ひは?」「内儀さんが飛んで來て引分けましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引分けということにはならないようだ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それを誰がいうんだ」「大池の伜が……それで石倉という管理人が引分けに行ったが...
久生十蘭 「肌色の月」
...縁側から飛び降りて来て二人を引分けにかかる...
三好十郎 「好日」
...その貧しい赤茶色の髪の毛を真二つに引分けて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この勝負は引分け申す」と目付役が答える側から...
吉川英治 「剣難女難」
...引分けろ」曹操は台上から苦笑して命じた...
吉川英治 「三国志」
...引分けの銅鑼(どら)が鳴る...
吉川英治 「新・水滸伝」
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