...煙波、渺々(びょうびょう)たる海の面、埋まったりや、数万艘、二引両、四目結、左巴(ひだりともえ)に、筋違い、打身に、切疵、肩の凝り、これなん、逆賊尊氏の兵船...
直木三十五 「南国太平記」
...二(ふた)つ引両(ひきりょう)の紋をつけた世間並みの弓張提灯で...
中里介山 「大菩薩峠」
...丸の中に二引両(びきりょう)...
吉川英治 「私本太平記」
...足利家の丸に二引両の旗はここになかった...
吉川英治 「私本太平記」
...新田の一引両、足利若御料の旗、それの景気が招いた烏合(うごう)の武族だ...
吉川英治 「私本太平記」
...あいにく紋は二引両(にびきりょう)(足利の定紋)であって...
吉川英治 「私本太平記」
...船田ノ入道はまっさきに登って行って一引両の幟(のぼり)を立て...
吉川英治 「私本太平記」
...新田旗の一引両の旗に拵え直して持ち廻っている隊がたくさんある...
吉川英治 「私本太平記」
...二引両の間を墨で塗りつぶした旗をかつぎ廻った組の一人ではありますまいか」そこへ宮司が見えた...
吉川英治 「私本太平記」
...二引両の紋幕(もんまく)をヒラめかせているのが望まれ...
吉川英治 「私本太平記」
...足利家の軍旗二引両の旗のようだったので...
吉川英治 「私本太平記」
...おびただし二(ふた)つ引両(びきりやう)輪違(わちが)ひ四(よ)ツ目(め)結(ゆひ)左巴(ひだりともゑ)旗さまざま雲霞(うんか)の如く寄懸(よせか)けたりであった...
吉川英治 「私本太平記」
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