...――こういうことは詩を既定のある地位から引下すことであるかもしれないが...
石川啄木 「弓町より」
...服の前のシヤツと股引下(ズボンした)とを見つめてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...だから、失礼だけれど、あれを引下すぜ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...皆だまって引下る...
太宰治 「グッド・バイ」
...具象的にそれを展開させた上に――わからない民衆程度にそれを引下げて見せるといふことは非常に難かしいことであるからである...
田山録弥 「静かな日」
...いつでも引下らせていただきます...
中里介山 「大菩薩峠」
...ミルトンの悪魔同然に鳥なり蛇(へび)なり蛙(かえる)なりの程度まで一身を引下げておりはせぬか」...
新渡戸稲造 「自警録」
...飛(と)んだ逆上引下(のぼせひきさげ)だ」お滝は袖を楯にして...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...ガラツ八の八五郎はツイ二三歩引下がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よっぽど智恵がありますよ」平次も頭を掻いて引下がる外はなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...早々に引下がると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は滿足した樣子で引下がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...靜かに納得して自分の職場――お勝手へ引下がります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はうなずいて引下がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...労賃を引下げるのが実際上困難なことは前に述べたが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分をその果實に引下げてしまはうとしたのに違ひない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...芥子(からし)の辛いのは人を逆上させて秘結せしめるが大根卸(だいこんおろ)しの辛いのは下剤になって逆上を引下げる...
村井弦斎 「食道楽」
...労働の労賃を引上げそして利潤を引下げることによって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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